Huawei が 7nmプロセスのSoC=Kirin980を発表!

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ファーウェイが7nmプロセスを採用する最新のSoC=システムオンチップ=CPUから周辺回路までワンチップに組み込んだLSIであるKirin980を発表しましたね。
 
デスクトップCPUの世界では第二世代ライゼンが12nmプロセスを使っていて、これが一番微細化されているわけですが、スマホの世界では一足早く7nmプロセスが投入されるということなんですね。何故かと言えばスマホの場合はバッテリー駆動のため消費電力を削減することの優先順位が高いので、微細化を先行させるメリットが大きいからなんですね。
 
当サイトのムーアの法則解説ページでは、微細化の最先端を2018年4月現在で12nmプロセスと表記していますが、これを書き換えるかどうかは少々考慮を要します。実用化されたと言えるためには当該CPUがサンプル出荷じゃなくて、通常出荷されることが必要と考えられるからです。設計図レベルとか、実験室レベルでは、いくらでも微細化を語ることができてしまうからですね。Kirin980搭載機種は10月に発売予定とのことですが、さてどうなるか、要注目です。
 
シリコン原子1個の大きさは0.222ナノメートルですから、7ナノメートルは、シリコン原子32個分です。これではほんの少しの露光ミスがあっても回路が成り立たなくなってしまう程の微細化レベルですね。もう驚くしかありません。人類は、原子1個ずつを操作する領域(造物主の領域)に近づいてしまったというわけです!


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