IBMがredhatを3.8兆円で買収

※IBMのプレスリリース

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※redhatのプレスリリース
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redhatはlinuxの主要ディストリビューターのひとつですね。特に大規模エンタープライズ用途向けの製品に強みがあるとか。様々なクラウドサービス(webサービス)を利用しているときに、知らず知らずのうちにredhatのお世話になっていることが多いんですね。特にハイブリッドクラウドサービスが得意ということです。

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ハイブリッドクラウドというのは、パブリッククラウドと、プライベートクラウドが組み合わされたサービスということですね。パブリッククラウドというのは社外のクラウドサービスを利用する場合で、プライベートクラウドは、自社で用意したクラウドサーバーということですね。社外クラウドと自社クラウドを繋ぐということです。重要なデータは自社管理しつつ、重要でないデータを社外クラウドに置くことで、安全性とスケーラビリティ(拡張性)を両立できるということです。

この3.8兆円というのは、日本株で言うと、キャノン、日産、日本電産、信越化学と同じ位の規模になります。redhatに4兆円の価値があるというIBM経営陣の認識、これはIT戦争最前線の認識です。これを皆さんは共有できていますか?この認識がシンギュラリティを乗り越えるために必要な認識だと思います。

IBM会長、社長兼最高経営責任者(CEO)のGinni Rometty氏は「Red Hatの買収はゲームチェンジャーです。クラウド市場のすべてを変えてしまうでしょう。」と述べています。「IBMは世界No.1のハイブリッド・クラウド・プロバイダーになり、企業にクラウドの価値を最大限に引き出すオープンなクラウド・ソリューションを企業に提供する、ということです。
 
最新のクラウドシェアランキングを見ますと、IBMは3位となっているんですね。
 

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IBMは過去にOS/2の失敗でマイクロソフトwindowsに負けた苦い経験がありますね。今はソフトウェアの主戦場はクラウドに移ってきていますから、今度こそ、クラウドでソフトウェアの天下を取ってやる!という意気込みなのかもしれません。

※参考書籍


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