年収90万円ハッピーライフ

大原扁理、年収90万円で東京ハッピーライフ

世界中でワークライフバランスを見直す動きがありますが、日本でも様々な試行錯誤が行われています。こちらは競争社会に乗り遅れた著者が自分にとって快適な週休5日の生活を獲得した過程と考えていることを綴った本です。印象に残ったポイントを列挙しますので、各自入手して読んでみて下さい。

・週2日介護の仕事をして、5日は散歩と読書をして過ごす。

・年収90万円だと税金も掛からず、年金は免除申請して全額免除。全額免除だと通常の半額(月額3万円程度)が支給されるようです。

・住居は多摩の激安アパート家賃2万8千円。

・食事は粗食の和食を自炊。玄米菜食中心だけど、魚は食べるし、たまには肉も食べる。

・作戦1、まず物欲を減らす。本当にそれが欲しいかどうか疑い、3ヶ月待って確かめる。玄米菜食で不思議と物欲も減退する。

・作戦2、工夫して生活する。外食を控えて自炊する。野菜は全部食べる。自転車で移動する。寒くても厚着で乗り切る。市報の「あげます譲ります」欄を活用する。

・作戦3、欲しいものでなく、必要なものだけにお金を使う。ゲームみたいに節約する。

・作戦4、週に最低何日働けばいいか逆算&実践。家賃共益費3万円、固定費1万5千円、食費1万円で、その他1万円で、月7万円ぐらいで生活できるので、週2日というラインが見えてきた。

・お釈迦様は「人間は、自分以外のものを本当の拠り所としては生きていけないのだ」と言ったと書いてありました。自分が本当にやりたいことを見つめることが必要だと述べておられます。「誰もが、自分自身の手で、心の中に伽藍を建てるしかないんです。」

著者はアラサーということですが、まるで老齢の隠者みたいな枯れきって悟りを開いたような文章に不思議と説得力がありました。それは自分自身の体験に基づき、実践していることや考えていることを書いたからなのでしょう。趣味が読書と散歩というのも効いていますね。お釈迦様の話は、法華経を読むと色即是空のニヒリズム(一仏乗、大乗仏教)が描かれているので、そのことを書いておられるのかなと思いました。

著者も書いていますが、自分はこの生活に落ち着いたが、読者は各自、自分の要求レベルに応じて自分が一番ラクだと思う生活を選んだら良いということです。年収200万でも良いし、300万円でも良いでしょう。ただ、週5でフルタイムで残業したりして精神をすり減らして働くのはどうかな、本末転倒かも知れないよ、と述べておられます。

ブログによると現在は台湾に住んでおられるようです。

https://ameblo.jp/oharahenri/

※大原扁理さんの最新刊

なるべく働きたくない人のためのお金の話

※法華経の参考書籍

ほんとうの法華経 


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