Komatsu Autonomous Haulage System (AHS)

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※AHS10周年プレスリリース

https://home.komatsu/jp/press/2018/others/1198704_1599.html

コマツのダンプトラックが自動運転を開始して10年以上経過しており、100台以上が実稼働していることをご存知でしょうか。Autonomous Haulage System (AHS)自動運搬システムと名付けられ、2005年にチリ コデルコ社銅鉱山に試験導入され、2008年1月に世界初のAHS商用導入が始まりました。そして、2008年末には豪州リオ ティント社鉄鉱山においてもAHS導入に成功し、リオ ティント社は、現在までに西豪州ピルバラ地区の4鉱山でAHSダンプトラックを導入・稼働させています。リオ ティント社の全ての無人オペレーション運行管理は現場より約1,500km離れたパースの同社オペレーションセンターで実施されているということです。

コマツのAHSは合計3カ国・6鉱山・3鉱石運搬で24時間稼働しており、2017年末時点までの累計総運搬量は15億トンを達成しているということです。既存の有人稼働の積込・運搬コストに比べて15%を超えるコスト削減効果が実証されており、AHSの最適な自動運転制御による急加速・急ハンドルの減少により、タイヤ寿命が40%改善する効果も実証されています。

動画を見ると四隅にLIDARセンサーが配置されていることが分かります。GPSとLIDARセンサーで常に3次元地図を作成・更新しながら安全確保をする自動運転車と同じ技術です。24時間休み無く稼働するわけですから、トイレに行ったり食事をしたり睡眠しなきゃならない人間より断然生産性が高いですね。

これは、大型ダンプトラックということで、コスト要求が一般の乗用車より低く、交通量も格段に少ない鉱山現場だからこそ実現できたことですが、LIDARセンサーの低価格化や画像処理システムの低価格化もどんどん進んでいますから、一般の乗用車における自動運転の実用化も本当に間近に迫っていると言えるでしょう。バスやタクシーが無人運転化するのも時間の問題というわけです。


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