WTI原油マイナス価格

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https://www.cmegroup.com/trading/energy/crude-oil/light-sweet-crude.html

https://www.google.com/search?q=WTIマイナス5月

驚きました。WTI原油先物2020年5月限物の最低価格がマイナス40.32ドルを記録したというのです。

「石油がマイナス価格?どういうことだ?」

ニュース記事を読むと新型コロナウイルスの影響で原油需要が低下してアメリカの原油貯蔵施設能力が限界に近づいており、原油現物の引き取り手が不在となったために、2020年5月21日の取引最終日に向けて、「原油を受け取りたくない先物権利者の投げ売りが始まった」という状況のようです。このまま取引終了となると、この権利を買った者は「原油現物と現金」を受け取ることができるという異常事態になります。勿論、これはニューヨークマーカンタイル取引所のWTI原油先物取引という限定された場所における出来事です。WTI原油だって2020年6月物は20ドル前後で安定しています。

しかしこれはあまりにも象徴的な出来事です。この事件をどのように把握して自分自身の行動に活かすことができるかどうかが、シンギュラリティを乗り越えられるかどうかの分かれ目になるでしょう。

20世紀の人々に「2020年4月21日にWTI原油がマイナス40.32ドルを記録したんだよ」と話し掛けたら、相手に「ウソを言うな、そんなことあるわけないだろう」と否定されてしまうことでしょう。

あるいは2008年7月11日に、WTI原油が史上最高値147.27ドルを記録したときに、市場参加者に「12年後にWTI原油がマイナス40ドルになるのだが」と話し掛けても同じ反応になるでしょう。大きな変化が起きているのです。

これは世の中が「稀少さから潤沢さ」へと遷移してきていることの証なのです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/脱希少性経済

https://www.google.com/search?q=economy+of+abundance

「脱希少性経済」、「潤沢さの経済」、「豊富経済」です。それはもちろん「シェアリングエコノミー」を別の側面から観察したものです。

アメリカの未来経済学者ジェレミーリフキンさんの「限界費用ゼロ社会」の第5部「潤沢さの経済」第15章「持続可能な豊穣の角(コルヌコピア)」を読み直してみましょう。

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その世界に入ったなら、我々自身の精神も再定義されることになります。我々の喜怒哀楽、幸福、すべてのものが変わるのです。当然そこには「恋愛感情」だって含まれますよ!わかるかなあ、「恋愛教」の若者よ!

いやこれは、自分自身書いていて意味が分からない話なのですが(笑)、ジェレミーリフキンさんはそういう未来を我々に提示しています。「そうなったらこうなるよ」と教えてくれているのです。「限界費用ゼロ社会」を読んでから、ひとりで考えましょう。考えて、考えて、考え抜きましょう!

※参考記事

マイナス金利とは何か

※参考書籍

ジェレミー・リフキン、限界費用ゼロ社会


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