NVIDIAのAI 開発ボード Jetson nano で、CPUとGPUの同時マイニングをやってみました。
128基のCUDAコアを実装したMaxwellアーキテクチャのGPUを搭載した、ARM Cortex-A57(4コア/1.48GHz)のCPUを積んだシングルボードコンピューターSBCです。
まずccminerをインストール。
$ cd /usr/src と入力し、
$ git clone https://github.com/tpruvot/ccminer.git
とレポジトリをダウンロードしてきて、
https://github.com/tpruvot/ccminer/blob/windows/INSTALL
こちらの説明に従って実行ファイルをビルドします。
次にcpuminer-multi をインストールします。
$ cd /usr/src と入力し、
$ git clone https://github.com/tpruvot/cpuminer-multi.git
とレポジトリをダウンロードしてきて、
$ cd cpuminer-multi と入力し、
$ ./build-linux-arm.sh と入力するだけです。
CPUが毎秒200Kハッシュ、GPUが毎秒700Kハッシュ、合計して毎秒0.9Mハッシュとなりました。電気代は約10Wです。
CPU使用率は、GPU用のccminerが5.9パーセント、CPU用のcpuminer が390パーセントでした。コアが4つあるので390パーセントなんですね。
BTCは掘れません
実はslash pool とか nice hash にアカウントを作成してBTCマイニングにも挑戦したのですが、CPUでもGPUでもハッシュパワーが弱すぎて話になりませんでした(撃沈)。difficulty too low というエラーが出て採掘できません。かすりもしないというわけなんです。slash pool の説明には、次のように書かれていました。
1. Get suitable hardware
✓ Bitcoin can be efficiently mined with: ASIC (SHA-256 algorithm)
✘ Bitcoin cannot be efficiently mined with (unsupported): GPU, CPU, mobile phone
While mining with unsupported hardware might be possible, it will almost certainly be unprofitable. Also, keep in mind that our support team will not be resolving issues related to unsupported hardware.
なんと、ビットコインはCPUでもGPUでも掘れませんよと最初から注意書きされてるんですね。GPUで掘れないってどういうこと?と思いましたがやってみて分かりました。
-fオプションで強制的にdifficulty を下げても同じです。もうBTCのマイニングはASIC(専用IC)の世界に完全に移行しているということなんですね。こういうのも実際にやってみないと実感できないので良かったです。
※参考記事(姉妹サイト)
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