この本の最終章に、グリーン・ニューディールを成功させるための23の具体的な作戦が明記されておりましたのでご紹介したいと思います。かなり簡略化してご紹介しておりますので、できれば書籍を手に取ってお読みください。
- 炭素税の導入。
- 化石燃料産業に対する補助金を廃止する。
- スマートグリッドを設置。
- 再生可能エネルギーに対する税額控除。
- エネルギー貯蔵技術導入に対する税額控除。
- ブロードバンド接続の促進。
- データセンターのオフグリッド化。
- 電気自動車購入の税額控除。
- 電気自動車充電スタンドへの税額控除。
- 全ての連邦資産を排出ゼロに。
- 石油化学系肥料や農薬の段階的廃止。
- カーボンファーミング炭素固定農法の促進。
- 洪水に備え上下水道や雨水排水溝の強化。
- 全産業に循環型プロセスの導入を義務付ける。
- 軍の気候関連災害の対応業務・予算を強化。
- 国営および地方政府のグリーン銀行設立。
- インフラ整備への雇用促進。
- 学生のグリーン起業能力の開発。
- 低所得コミュニティに対する就業支援。
- 格差縮小税制。
- 再生可能エネルギー研究開発費増額。
- インフラ整備のための規制緩和、ルール策定。
- インフラ整備のための国際協調。
どれもこれも非常に具体的なもので、わかりやすい提言ばかりです。とてもよく考えられたものだと感心しました。
https://neweconomics.org/2008/07/green-new-deal
NEF新経済基金で発表されたオリジナル報告書には9つの政策が提示されています。
- 全ての建物を発電所にする。
- グリーン産業への労働者の訓練および移行。
- 化石燃料価格に環境保全コストを加算し、グリーン資金とする。
- 金融イノベーションとインセンティブの開発。
- グリーン投資の低金利化。
- メガバンクの解体。
- 国際金融セクターの再定義。
- デリバティブ規制。
- タックスヘイブン規制。
リフキンの提言はアメリカ連邦政府に対する提言となっており、NEFの提言はイギリス政府に対する提言になっていますが、世界中のあらゆる政府、日本政府にも、また市区町村や都道府県にも有効な提言だと思います。また、資産の脱炭素化など、自分達自身の家計、家庭内でも実践できる内容が含まれています。
学生の皆さんにとっては、勉強すべき題材や、将来の自分の進む進路にも活かせる内容です。グリーンニューディールを促進するために必要な学問を学び、グリーンニューディールで増加する仕事を選べば良いのです。気候変動による大量絶滅の危機は現実化しており、地球規模で持続可能性を取り戻す運動が増加していますから、これは「これから伸びる分野」ということになります。儲かる分野なのです。
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