1980年代に、ベニオフ、ファインマン、ドイチュらが提唱した量子コンピューターが、1999年にNECの中村泰信と蔡兆申が超電導量子ビットの制御と観測に成功し、現実のものとして動き出しました。
従来型古典コンピュータでは電子の「ある」「なし」をソロバンの玉のように扱って超高速ソロバンとして計算に利用していたのに対し、電子のエネルギーがシュレーディンガー方程式に従っているのであれば、その高速振動を計算に見立てて利用しようというのが量子コンピューターです。
量子アルゴリズムの分野でも、1994年にショアのアルゴリズムが発見され、量子コンピューターによって離散対数問題を多項式時間で計算できることが分かりました。2011年にはカナダのD-Wave systems 社が「世界初の商用量子コンピューター」として量子アニーリングマシンを発売し、2019年にグーグルの研究チームが特定問題について古典コンピューターを凌駕する「量子超越性 quantum supremacy」に到達したと発表しました。
IBMは量子コンピューターの性能向上を毎年発表しており、「量子版ムーアの法則」が現実化していることを示しています。
Nature誌 2019年10月2日号には量子ゴールドラッシュが始まったという記事が掲載されました。
それで、量子コンピュータ企業の新規上場が相次いでいるのです。量子コンピュータは実用化されているとは言い難いですが、量子版ムーアの法則が動き出している以上、実用化されるのは時間の問題と言っても良いでしょう。それは、アマゾンが新規上場した時と似ている状況です。株価は500倍以上になりましたが、1997年に上場したときは、「なんじゃそれ?」「うまく行くはずないよ!」という銘柄だったわけです。だから、アマゾン投資みたいな成功を掴むためには、2022年の訳も分からない状態の時に不安な気持ちを押し切って、量子コンピューター銘柄に投資しなければなりません。勿論、アマゾンみたいに成功するかどうかは分かりませんが、とにかく10万円でも投資しないことには始まらないのです。量子コンピューター銘柄を御紹介しますので参考になさってください。
GOOGL(NASDAQ)・・・言わずと知れたグーグル運営会社アルファベット。量子コンピューターにも注力。PBR6倍、PER21倍、ROA15パーセント。
IBM(NYSE)・・・言わずと知れたIBM、量子コンピューターのクラウドサービスも提供しています。PBR6倍、PER24倍、ROA2.7パーセント。
IONQ(NASDAQ)・・・PBR2倍、黒字確認できず。
RGTI(NASDAQ)・・・財務確認できず。
ARQQ(NASDAQ)・・・Arqit Quantum Inc.量子暗号開発企業。財務確認できず。
QBTS(DWAVE,NYSE)・・・2022年上場予定
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