世界をリードする低コストの固体酸化物形燃料電池(SOFC)技術であるSteelCellの開発者であるCeres Power は、日産との新たなパートナーシップを締結したことを発表しました。 共同してEVアプリケーション用の燃料電池技術を開発するとのことです。Ceres PowerとWelding Institute(TWI)は、このプロジェクトのためにAdvanced Propulsion Center(「APC」)を通じて合計8百万ポンドの英国政府資金を授与されます。
1ポンドは144円ですから800万ポンドって11億5200万円ぐらいでしょうか。巨額ということもありませんが、要素技術を熟成させるには役立つ資金と思われます。今まで電気自動車は、リチウムイオン電池を発展させたものが主流かなと思っていましたが、日産は燃料電池ルートも虎視眈々と狙っているんですね。
SteelCell というのは、鉄を使ったSOFC固体酸化物形燃料電池のようですね。
もう、内燃機関(ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン)の時代が終了することは確実な情勢と思います。第一次産業革命で石炭と外燃機関が活躍し、第二次産業革命で石油と内燃機関が活用され、第三次産業革命では再生可能エネルギーと二次電池がメイン原動力となるわけです。再生可能エネルギーの最大手は太陽光発電です。
そして現在の蒸気機関車と同じように、ガソリン自動車は博物館に展示され、未来の子供達が「へーこんなものが昔は使われてたんだー!」と感心することになるわけです。これは単なる原動機の問題ではなく、社会全体に変革をもたらすことになるわけです。社会の個々の場面でどのような変革をもたらすか、それぞれの御家庭で議論なさると良いでしょう。