マネックス証券が、2018年11月30日、音声認識による注文入力サービスを提供開始しました。
※プレスリリース記事
https://info.monex.co.jp/press/pdf/press2018_12_3_TradeStation_pr.pdf
「音声入力注文」は、音声をリアルタイムにテキスト変換して注文入力を行う機能です。当初は、価格・株数・有効期間などに限定して提供するということです。銘柄検索おび注文確認は今後の開発課題として、段階的に音声入力の範囲を拡大していくとのことです。
音声認識技術はGoogleの「Google Cloud Speech API」が採用されているということです。
amazonもAWSで同様のサービスを提供していますね。Amazon Transcribeです。
これらのクラウドサービスは、顧客のプログラムから、インターネット経由で音声データを送信しますと、音声認識されたテキスト文字列が返送されてくるというもので、顧客は音声認識技術について意識することなく、ブラックボックス的な関数を呼び出すことにより、音声認識を活用したプログラムを作ることができるということになります。はっきり言って、これらのクラウドサービスを利用することによって相当に音声認識の敷居が下がります。もう、猫も杓子も音声認識になります。音声認識だけするようなお仕事は絶滅するおそれがあります。例えば簡単なテープ起こし作業とかは機械化が容易になるでしょう。「証券会社が音声入力注文を開始した」とかニュースになっているのは今のうちだけです。もう近い将来に全部のサイトが音声認識付きになるでしょう。
※2023/7/26追記
マネックス証券のトレードステーションはサービス終了となっておりました。まだまだ過渡的なサービスなのかもしれません。個人向けシステムトレード自体はau-kabu.com 証券や楽天証券などもサービス開始していますね。
※kabuコム証券
※楽天証券
notta.ai というサイトではMP3から文字起こしするサービスも提供されています。
NHKの一部ニュース番組ではAIアナウンサーによるニュースの自動読み上げが始まっています。
音声の入出力機能をコンピューターが獲得しつつあるのです。
※参考記事