リチウムイオンじゃないよチタン酸リチウムイオンだよ!

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※東芝プレスリリース、SCiBバッテリー採用について

https://www.toshiba.co.jp/about/press/2019_05/pr_j0702.htm

https://www.toshiba.co.jp/about/press/2019_05/pr_j0701.htm

東芝のチタン酸リチウムイオン二次電池SCiBの採用が少しずつ拡大しております。二次電池というのは充放電可能な電池という意味です。三菱ekワゴンと、日産デイズで採用されたというプレスリリースがありました。

チタン酸リチウムイオン電池は、リチウムイオン電池の負極(マイナス極)に炭素の代わりにチタン酸リチウム結晶を用いることにより負極表面積を約30倍に拡大させ、充放電速度と耐久性を改良した電池です。

一般的なリチウムイオン電池
・サイクル寿命1000回前後の充放電
・充放電速度1時間前後

チタン酸リチウムイオン電池
・サイクル寿命1万回以上の充放電
・充放電速度6分以内を実現

唯一の弱点は一般的なリチウムイオン電池の3.7Vから2.4Vに電圧が下がるため容量あたりの体積密度と重量密度で劣る点がありますが、上記のサイクル寿命と充放電速度のメリットが大きいため今後普及が進むと思われます。負極のチタン酸リチウムイオンナノ結晶を安定的に形成させるために通常のリチウムイオン二次電池よりも若干コストが掛かるようです。現時点で、スマホやノートパソコン、電動自転車、電動バイクなどへの搭載は進んでおりません。今後「リチウム電池なんてこんなもの」という感覚が覆されていくことになります。充電に掛かる時間が「瞬間的に」なっていくということです。充電という概念が無くなるかも知れません。

この電池の画期的性能により、内燃機関エンジンや燃料電池が駆逐される可能性があります。ゲームチェンジャーの性質を有する電池ということです。


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