バーニングマン(burning man)は、直訳で「燃えてる人」という意味ですが、要するに砂浜で人型人形を燃やして遊んだグループが、イベントをどんどん拡大していき、ひとつの世界観にまで到達しているということなんですね。米国ネバダ州のブラックロック砂漠で毎年1週間開催されるイベントです。
創始者ラリーハーヴェイが2004年に作成した10箇条の根本理念(10 principles)を御紹介致します。
- 『どんな者をも受け入れる共同体である』(Radical Inclusion)
- 『与えることを喜びとする』(Gifting)
- 『商業主義とは決別する』(Decommodification)
- 『他人の力をあてにしない』(Radical Self-reliance)
- 『本来のあなたを表現する』(Radical Self-expression)
- 『隣人と協力する』(Communal Effort)
- 『法に従い、市民としての責任を果たす』(Civic Responsibility)
- 『跡は何も残さない』(Leaving No Trace)
- 『積極的に社会に参加する』(Participation)
- 『「いま」を全力で生きる』(Immediacy)
radical というのが何度も出てきます。これは徹底的に、過激に、急激に、というような意味ですね。
「商業主義とは決別する」というところに、少しヒッピー文化の香りを感じますね。「情報はフリーになりたがっている」という1968年にヒッピー運動の機関紙「ホールアースカタログ」を創設したスチュアートブランドの言葉を思い出します。
“Information wants to be free.”
どうしてこれが注目されるかというと、グーグル創設者のラリーペイジとセルゲイブリンがこのイベントに頻繁に参加し、グーグル本社ビルにはバーニングマンの写真が多く飾られ、グーグルの最初の doodleロゴにもバーニングマンの線画が描かれていたからです。グーグルの世界観は、バーニングマンの世界観に大きく影響されています。
日本でもバーニングジャパンというイベントがあるようです。
こちらは会費制のようです。なかなか現実にイベントを運営するのは大変です。お金も必要ですよね。アメリカのイベントはどうやっているのか不思議です。その突き抜けた感覚がグーグルの原動力なのでしょう。その突き抜けたパワーにシンギュラリティ革命が牽引されているのです。バーニングマンを学ぶことにより、世界の進むべき方向性を知ることができるのです。
※参考書籍
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