アメリカの機関投資会社バークシャーハサウェイのCEOウォーレン・バフェットは、2008年9月23日、ゴールドマン・サックスの第三者割当増資50億ドルを優先株で引き受けて莫大な利益をあげました。バフェットみたいに大恐慌の時に安値を拾って利益を上げる投資家をバーゲンハンターと言います。逆張り投資家という呼び方もありますね。
シンギュラリティの時代は、生産性が究極的に向上し、シェアリングエコノミーの時代となり、大企業が利益を上げられなくなり、金融資本主義が衰退する時代と予想されていますが、株式市場を含む金融市場が完全に無くなってしまうことはないでしょう。ジェレミーリフキンは「資本主義市場が完全に姿を消すことはなさそうではあるが、それが文明社会の従うべき経済的指針を一手に定めることはもはやなくなるはずだ」と書いています。それでもまあ、あらゆるものがほぼ無料で手に入る世界においても、何らかの投資ポートフォリオを考えることは有益でしょう。
株式市場の時価総額をGDPで割り算した数値をバフェット指数と言いますが、2000年ITバブルの時は150パーセントまで上昇し、2008年リーマンショックの時はこれが60パーセント以下まで下落したのですが、それが2020年初頭には150パーセントまで上昇しておりました。
https://www.google.com/search?q=バフェット指数&tbm=isch
https://www.gurufocus.com/stock-market-valuations.php
いま、コロナウイルス騒動で下げていると言われてますが、「コロナに関係無く上がりすぎたバフェット指数の調整で下げているだけ」と解釈することも可能であるわけです。
21世紀に入って中央銀行の量的緩和政策が拡大の一途をたどっていますので、バフェット指数の意味合いも刻々と変化しているようです。リーマンショックの時のようなバフェット指数60パーセント切りということはもはや訪れない可能性があるのです。バフェット指数60パーセントまで待っていると買えないリスクを生じることになります。
じゃあどうすればよいのか。当サイトでは、2つの作戦を提示したいとおもいます。
作戦1、「頭と尻尾は呉れてやれ」大底かどうか分からなくても毎月ドルコスト平均法で買い続ける。例えば、投資資金の5パーセントずつを毎月買い続け、20か月に分けて買い続ける作戦。
作戦2、「休むも相場なり」リーマンショックの時は、2008年9月にリーマンブラザーズが破綻して暴落し始めて大底は2009年3月でした。つまり6か月後だったのです。少なくとも1か月位は完全に休んだ方が良いかも知れません。1か月後から少しずつ買い始めれば良いでしょう。
休んでいる間は、完全に遊んで金融市場のことは忘れちゃっても良いですし、再開後どの株を買うのか研究していても良いでしょう。
バフェット指数のチャートを穴のあくほど眺めて底値を予想しても良いでしょう。管理人は、米国株時価総額=GDP、つまりバフェット指数100パーセント前後がひとつの目安かしらと考えたりしております。
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