Ubuntu 20.04LTS

Screenshot of ubuntu.com

オープンソースLinuxOSの配布セット、Ubuntu無料OSの最新版20.04LTSが2020/4/23にリリースされました。LTSというのはlong-term supportバージョンということで5年間の保守が予定されている版になります。

※Ubuntu20.04LTS 日本語リリースノート

https://wiki.ubuntu.com/FocalFossa/ReleaseNotes/Ja

詳しくは各自リリースノートを読んでいただくとして、管理人が最も注目したのは、Linuxカーネルの更新に伴ってRaspberry pi が正式対応されたことです。オープンソースなので自分でコンパイルすれば今までもUbuntu を動かすことができましたが、本家から即使えるバイナリーコードが配布されることになったのです!

※raspberry pi版ubuntuの配布場所

Screenshot of ubuntu.com

はい、管理人もRaspberry pi2 Model B で Raspbianをインストールして使ってみたことがありますが、「とりあえず動く」という程度の使い勝手という印象は否めませんでした。あくまで教育用という感じで、仕事には使う気がしないのですね。Ubuntu も Raspbian も、同じDebian系Linux なのですが、構成ソフトの選定から設定まで、何から何まで違うんですね。勿論raspberry pi は最初の頃とても非力なワンボードマイコンでしたから仕方なかったのですが、最新のraspberry pi 4 ではARM coretex A72が1.5GHzで64bit4コアで4GBメモリで動作しますので、普通のパソコンに引けを取らない構成にグレードアップしてきているんですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Raspberry_Pi

Ubuntuであれば仕事に使える自信があります、というか仕事で使ってますよね。メールも文書作成も印刷も問題なく使えます。勿論ウインドウズも使いますけど。

これは新しい扉が開いた感じがあります。今度から仕事用のパソコンを買うのをやめてraspberry pi 4 を買おうかしら、という気持ちにさせられます。raspberry pi 4 は約7千円で販売されています。それが無料のubuntu で動くわけです。

Raspberry Pi 4 Model B/4GB

いよいよ普通のパソコンというものがオワコンになる時代が目前に迫っている感じがあります。パソコンの消滅です。パソコン機能が、テレビの付属機能になるということです。スマホの性能アップと、ワンボードマイコンの性能アップの両方から、パソコンが攻められている感じです。

そういえば、android TV というものがあり、普及し始めていますね。

Screenshot of www.android.com

android TV はテレビに内臓される場合もありますし、android TV box という装置を古いテレビに後付けすることもできます。

https://www.sony.jp/bravia/androidtv/

Xiaomi Mi BOX S, Google Android TV

android TV にはアプリの追加機能もあり、ブラウザが動きますので、google ドライブ(クラウドストレージ)とかドキュメント(文書作成)とかスプレッドシート(表計算)で仕事をすることができるわけです。今はまだ使っている人が少ないので実用性は高くなっていないようですが、みんなが使うようになれば使い勝手も向上するはずです。そのうち「パソコン、なにそれ?」という時代が来るはずです。

パソコン機能は、テレビやスマホのおまけとしてついてくるのでわざわざ買うものではないということなんですね。昭和の時代に100万円掛けてパソコンセットを買ったり、ボーナスで30万円のハードディスクを買ったり、平成の時代でも大学の入学祝いで20万円のノートパソコンを買ってもらったりしたことは何だったのでしょう。あれは夢だったのでしょうか。いえ、夢ではありません。時代が変化したということなんですね。

一世代30年と言いますが、30年前に価値があったものが無価値になり、無料になってしまうのと同じで、現在価値のあるものが30年後に価値となり、無料に成り果ててしまうということなんですね。


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