https://ja.wikipedia.org/wiki/ブレインストーミング
シンギュラリティの時代を乗り越えていくためには、従来の常識を打ち破る新たなイノベーティブな考え方が必要になります。そういう考え方を生み出すためのテクニックに、ブレインストーミングがあります。その概要、ブレインストーミングの4原則をご紹介いたします。
- 判断・結論を出さない(結論厳禁)
自由なアイデア抽出を制限するような、批判を含む判断・結論は慎む。 - 粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。 - 量を重視する(質より量)
様々な角度から、多くのアイデアを出す。 - アイディアを結合し発展させる(結合改善)
別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。
これはもともと10名程度の会議で生産性を上げるための工夫だったのですが、これをたった一人でやるのが「セルフブレインストーミング」です。その、ひとりでやるための道具が「ほぼ日手帳」というわけです。多人数でやることを一人でやるわけですから、時間をずらして「いろんな気分の時に」手帳に書き込んでいきます。コピーライター、作詞家として、作品をひねり出す苦しみを経験している糸井重里さんの智慧と工夫がつまっているツールなのです。
編集書籍1000万部突破の売れっ子編集者柿内尚文さんは、「パン屋ではおにぎりを売れ」という本で、新しい考えを生み出す技術を解説されています。そのセルフブレインストーミングに似た手法は「自分会議」というのだそうです。気になったポイントをご紹介しますので各自本を手に取って読んでみてください。
※考えを広める方法
- 「かけあわせ法」→出会ったことがない言葉を組み合わせる。「うんこ漢字ドリル」、「乳酸菌ショコラ」、「ロボット掃除機」、「ハンディ扇風機」、「長生きみそ汁」など。
- 「数珠つなぎ連想法」→イメージできるものをどんどん繋げていく。
- 「ずらす法」→作業服をアウトドア分野にずらして、スタイリッシュにして成功したワークマン。
- 「脱2択」→2択より一石二鳥を狙う。
- 「まとめる法」→特定領域に絞って情報を集めて整理して法則化して、その魅力や価値をアウトプットする。ゆるキャラブーム。
- 「あったらいいな」→実現性を無視して欲しいものを考えてみる。
※考えを深める方法
- 「360度分解法」→苦手なものや嫌いなものでも、良いところ魅力があるところを探す。長所は短所に、短所は長所に変換する。
- 「ポジティブ価値化」→発泡酒をビールの廉価版と捉えるのではなくライトで爽やかな飲み口の新しい立ち位置を築く。
- 「自分ゴト、あなたゴト、社会ゴト」→共通点を発見することで意味づけが高まり、行動に直結する。
- 「すごろく法」→ゴールまでの道のりを細かく逆算していき、ひとつづつ実践していく。
- 「正体探し」→人の心の中にある見えない心理を見つけ出す。集合的無意識を発見する。
- 「キャッチコピー法」→魅力的な言葉・単語をメモして言葉貯金する。
※考える習慣
- 「性悪視点」→仮説を疑ったり、つっこんだり、批判したりする。
- 「考える時間をスケジュールに入れる」→30分でも予定表に考える時間を書き込んで取り組む。ひとりになる。
- 「シンキングプレイスをつくる」→電車の中、風呂、カフェ、散歩、ランニング、書斎、会議など。
なんとも大変なことですね、考えをひねり出すということは!外見からは分からないような苦労を積み重ねて驚くようなアウトプットを得ていると分かります。
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