ポスト「京」CPUの仕様公表

Screenshot of pr.fujitsu.com

 

富士通が、2011年にスパコンのTOP500リストで世界一となった「京」の後継機に使われるCPUの詳細を発表しました。7nmプロセスで、48コアで、32ギガバイトのメモリを搭載し、システム全体として「京」の100倍の性能を実現するそうです。2021年頃の供用開始を目指しているとのことです。10年で100倍ということは、100の10乗根を計算すると1年で1.58倍の性能向上が続いていることになり、2年で2倍(1年で1.4倍)というムーアの法則を超える勢いなんですね。

最新のTOP500リストを見てみます。2018年6月版です。

Screenshot of www.top500.org

 

1位、IBM summit 2,282,544 cores US
2位、Sunway TaihuLight 10,649,600 cores China
3位、IBM Sierra 1,572,480 cores US
4位、Tianhe-2A 4,981,760 cores China
5位、Fujitsu AI Bridging Cloud Infrastructure 391,680 cores Japan

ということで、1位アメリカ、2位中国、3位アメリカ、4位中国で、日本はやっと5位に登場する状態なんですね。しかも、4位より一桁落ちる性能です。現在アメリカと中国でスパコンの世界一を争っているんですね。今や世界の覇権争いは米ソ対立とかじゃなくて、米中対立ということなんですね。2位のSunway TaihuLightのコア数を見て驚きました。何と1千万コアあるそうです。えー、うちのパソコンが4コアだから、それが250万個分ですか?単純比較はできないのでしょうけど、凄い性能だと分かります。消費電力も15,371KWということで、通常家庭を3KWとすると、一般家庭5千軒分の電力を消費します。スパコンを設置するのは発電所の近くが良いかもしれません。

このようにスパコンの性能が順調に向上し続けることの意味をよく考えて頂きたいと思います。

※参考資料、人工知能は人間を超えるか‐ ディープラーニングの先にあるもの、東京大学 松尾 豊
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyukai/smartsme/2017/170517smartsme03A.pdf

コンピューターによる画像認識コンテストImagenet でも2012年頃からディープラーニングが使われるようになり、2015年頃には人類の画像認識能力を超えたと言われています。生物が「眼」を獲得して爆発的に進化を遂げた「カンブリア爆発」のような事態がAIにも到来するのではないかと予想されています。これから、2020年頃に「運動の習熟」つまり自動運転が実用化され(肉体労働からの解放)、2025年頃に「言葉の意味理解」つまりAI会話が実用化される(知的労働からの解放)と予想されています。

AI会話というのは、具体的に言うと、普通の人がしゃべっているのと同じです。デパートとかホテルの受付案内係に質問とかお願い事とかを話し掛けると、彼らの可能な最大限のサービスを会話で返答してくれますが、これと同じ事をAIが行うことができるということですね。当該回答は「人がやっているのではない」ということ以外は全て人がやっているのと同じレベルの回答になります。それが「言葉の意味理解」がもたらすインパクトになります。もう、クリエイティブな仕事以外は知的労働は不要になる可能性があると思います。