フレーム問題、水平線効果

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フレーム問題とは、人工知能の処理に関する問題提起で、人工知能の処理能力を超えた問題については適切な対処ができないことを示す問題です。フレームとは、英語でframe、絵画や写真を飾る額縁のことで、その範囲内の問題は処理できるけど、フレームの範囲外の問題には全く対処できない恐れがあるということです。特に自動運転車など、人命にも関わる重要な情報処理の場面においては、フレーム問題は命取りにもなりかねない大きな問題です。

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類似の問題で、水平線効果というものがあります。囲碁や将棋などのゲーム探索などで、有限の読み手の中で有利な手を選んでしまうために、水平線の向こう側にある重大な手を見落としてしまう問題を指します。例えば、完全に負けの局面になっていても、投了を先延ばしするために無意味な王手ラッシュみたいな時間稼ぎの手を選んだりするような場合に、水平線効果に入った、などと言われます。人間なら棋譜を汚すようなそういう手は指しませんが、コンピューター将棋の場合は、とりあえず負けないし王手だからということで無意味な王手を続けてしまったりするのです。

いずれも、人工知能の限界に関する問題点です。人類の知能と人工知能の違いに関する問題ですね。人類の知能には「柔軟性」がありますが、特定目的の人工知能(いわゆるエキスパートシステム)にはこれが欠けているのです。それなら汎用の人工知能(強い人工知能)を開発すれば良いのではないかと考えられますが、現在のところ、音声認識、文字認識など、必要な成果を得るために特定目的のエキスパートシステムの成績が、汎用タイプの人工知能を大幅に上回っており、2018年現在では克服されていない問題です。

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