---プレスリリース引用開始
国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」という)先進コーティング技術研究センターエネルギー応用材料研究チーム 間宮 幹人 主任研究員、秋本 順二 研究チーム長は、導電性基板上に蒸着でナノメートルスケールの一酸化ケイ素(SiO)薄膜を形成し、その上に導電助剤を積層させた構造のリチウムイオン2次電池用電極(負極)を開発した。この積層構造を有する電極の充放電特性は、容量が現在主流である黒鉛負極(372 mAh/g)の約5倍に相当し、一酸化ケイ素の理論容量2007 mAh/gとほぼ一致した。また、開発した電極は充放電を200サイクル以上繰り返しても容量は維持され、高容量で長寿命な特性を持つことが明らかとなった。今回開発した電極により、負極のエネルギー密度が向上し、リチウムイオン2次電池の高容量化や小型化が促進されると期待される。
---引用おわり
最初リチウムイオン電池の容量が5倍になるのかと思って驚いたのですがよく読むと負極の重量エネルギー密度が5倍になったという話なんですね。正極と電解質とセパレーターが全部改良されませんと、電池全体として5倍になるわけじゃないです。まあそれでも凄いですけどね。
このような電池改良のニュースは、一歩一歩、内燃機関エンジンが終了することの序曲になっているんですね。動物筋力が蒸気機関に置き換わり、蒸気機関が内燃機関に置き換わり、内燃機関が二次電池とモーターに置き換わるというわけです。
リアルタイムで経験しますと、変化は少しずつ、少しずつ進んで行くことになります。昭和うまれの人たちは、「馬車」「蒸気機関」「内燃機関」「電気自動車」の4世代を全部体験できるのですから幸運ですね。ちなみに管理人は、観光用の蒸気機関車を、大井川鉄道と秩父鉄道で見掛けたことがあります。大迫力で驚きました。そんな感じで、未来の子ども達は、観光用の内燃機関自動車を物珍しそうに眺めるのでしょうか。