内部告発エンロン

アメリカでかつて、最大時価総額5兆円の企業が粉飾決算で倒産したことがあるのを御存知ですか?それは2001年12月に倒産した総合エネルギー企業エンロンです。ちなみにトヨタの時価総額は22兆円で、時価総額5兆円というと、ゆうちょ銀行とか、日本郵政とか、ホンダとかのサイズの会社です。

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粉飾決算の金額は400億ドル、つまり4兆円になりました。日本の山一証券の粉飾額は2700億円でしたから桁違いですね。子会社との取引で損失を隠したり(飛ばし行為、簿外債務)、決算期をずらした2社の間で実態の無い取引を拡大させていく循環取引の手法が使われたということです。

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こういう粉飾決算の手法は、会計学の教科書にも載っていることなのですが、どれも架空の話で実感が湧きません。こういう実例から学ぶことが大切です。

※参考文献、エンロン事件と米国のコーポレートガバナンス改革

https://ci.nii.ac.jp/naid/110000991763

21世紀の子供達は、エンロンが破綻した後に生まれたわけで、エンロン事件をリアルタイムで経験していません。これからキャッシュレス決済が増加するなど、ますます経済取引の高度化複雑化が進展していきます。そういうときに自分の頭で考えて、何が信用できて何が信用できないのか、自力で判断していくことが大切になると思います。シンギュラリティの時代を乗りこえていくために、エンロン事件を学ぶことが必要になるわけです。