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2040年 全ビジネスモデル消滅


空き家問題を提言し、「負動産」という言葉の名付け親でもあるオラガ総研代表牧野知弘さんの本です。誰でも一篇の小説を書けると言いますが、それは自分自身の人生を語れば真実のリアリティを有することを意味します。この本は、牧野氏の大学卒業からのキャリアも描いているので一種の私小説として、非常に説得力を持っていると思いました。時代の動きを肌で感じているんですね。リアルタイムで体験した、マクドナルドに代表される「量的充足」を重視するビジネスモデルの成功と凋落、ディズニーランドに代表される「質的充足」を重視するビジネスモデルの隆盛が描かれていますが、著者は、最終的に量的充足が達成された後で、質的充足を求めるビジネスモデルも成立しなくなるのではないか?と提言なさっています。

この本では、日本マクドナルド開業の1971年からの四半世紀を、量的充足を求めるビジネスモデルが大成功した時代と捉え、25年を経た1996年を日本社会の転換点と捉えています。量的拡大が終わり、質的充足を求める時代が始まったとされています。ソフトウェアやコンテンツや物語が重視される時代です。この25年間に、ディズニーランド的ビジネスモデルが成功することになります。そして、2021年から始まる四半世紀で、2046年に向かって、日本社会の二極化、99パーセントの貧困化が進行し、2040年代には現在のビジネスモデルが全て成り立たない時代が到来するのではないかと予測して本が終わります。著者は「九十九パーセントの人々は、資本を貯めこむ一パーセントの人たちに対して新たな階級闘争を挑むかもしれません」と暗い予感も吐露しておられます。21世紀の子供たちは暗い時代を進まねばならないのかもしれません。

※著者牧野知弘さんのオラガ総研HP http://oraga.jp/