今までウインドウズとオフィスを売って商売していたマイクロソフトが、本気で、Azureクラウドサービスと、ラズベリーパイとかArduinoみたいな小型コンピューターMCUと、それを動かすOS=Azure Sphere OSに注力してきたってことなのですね。
MCU=microcontroller=1チップマイコンは、armのCoretex-Mベースのものが計画されているようです。東芝がライセンスを受けて販売しているものを見ると、ROMが2MBに達するものまであるようです。もう何でもできる規模のシステムです。
BBCが企画したmicrobitみたいな感じなんでしょうか。小さくて、色んなものに組み込みできちゃう通信機能つきコンピューター。IOT時代のキーデバイス。おそるべきことに、これさえ、数十年後にはコモディティ化されちゃっているとは思いますが!
もはや、クラウドとMCUしか生き残れないということが既定路線となっているのかも知れません。
この地殻変動を正しく理解する必要がありますね。ソフトウェアを売るビジネスは成立しないということを、ソフトウェアの巨人であるマイクロソフト自身が宣言しちゃってるわけですから!衝撃を受けなければなりません。ここまで読んで衝撃を受けていないのであれば、マイクロソフトの歴史とリナックスの歴史の両方を理解できていないということです。
ジェレミーリフキンさんはシェアリングエコノミーの標語として「所有からアクセスへ」を掲げましたが、まさに「販売からアクセスへ」舵を切ってきたというわけです。
「限界費用ゼロ社会 モノのインターネットと共有型経済の台頭」
ジェレミー・リフキン、NHK出版