アメリカ電気自動車大手テスラ社が、ソフトウェアをバージョン10.0に更新して、駐車場内のクルマ自動呼び寄せ機能smart summon 機能をリリースしました。summonは「出頭」とか「召喚」とか「呼び出し」というような意味ですから、「賢い出頭」というようなニュアンスですね。テスラは既に自動駐車機能(車庫入れ機能)Summon をリリースしていますから、smart summonは「更に賢くなった駐車場内自動運転」という意味でもあります。
テスラHPの説明---
「スマートサモンは、あなたの車があなた又はあなたが選んだ場所まで自動運転し、必要に応じて動き回ったり、障害物の手前で停止できるように設計されています。
スマートサモンは、Teslaアプリと携帯電話のGPSを使用して動作します。 車から約200フィート(61メートル)以内にいる必要があります。
自動駐車機能サモンと同様、スマートサモンは専用駐車場と私道での使用のみを目的としています。 あなたは依然としてあなたの車の動作に責任があり、すべての障害物を検出できない可能性があるため、常に車とその周辺を監視し、視線内にいる必要があります。 動きの速い歩行者、自転車、車には特に注意してください。」
「スマートサモンは、Full Autorun Capability や Enhanced Autopilotを購入したお客様が、車が視界の中にある限り、駐車場を移動したり、目的地まで移動したりできるようにするためのものです。
ショッピングカートが溢れているときや、子供の面倒を見ているときや、雨の中をクルマまで歩いて行きたくない時などに最適な機能です。
スマートサモンにいち早くアクセスできるようになったお客さまによると、旅行の利便性を高めるとともに、テスラ車で旅を始めるときには、独特の喜びを与えてくれると話してくれました。
なお、スマートサモンを使っている人は、常に車の責任を負い、監視をして周囲の状況を常時監視する必要があります。」
※テスラ社の smart summon 紹介動画
テスラCEOイーロンマスクさんとしては自動運転技術は既に完成していて、正式リリースしたくてしたくてたまらない気持ちなのでしょう。その前段階として駐車場内での呼び寄せ機能を試験的にリリースしてみたということです。「本当は公道でも自動運転できるんです!」と言いたいところをグッとこらえて、smart summonと呼んでいるのですね。
※テスラ完全自動運転紹介動画
動画を見てイーロンマスクさんの気持ちを推し量って下さい!自動運転機能は世界中の自動車会社で盛んに研究開発が進んでいますから、この程度の機能を実装して発売することはトヨタとかフォルクスワーゲンとか他社でも可能なはずです。でも、LiDARセンサーが高価ですし、万一事故になった場合のリスクを考えると二の足を踏んでいる状態なのですね。しかし、イーロンマスクさんは違います。「自動運転車にLiDARは不要だし、自動運転機能は既に完成している」と言い放ってしまうわけです。
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