首長族の美人

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ミーム

人類は社会的な動物であり、遺伝情報以外の文化文明=ミームによって規定される動物です。

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人は遺伝情報だけでは、「人間」になることはできません。生物学的に人間の遺伝子を持って誕生した後で、言語や習俗を含むミームを習得しなければなりません。人類のミームを習得できなかった場合にどうなるかは、いくつか報告されている野生児(オオカミに育てられたインドのアマラとカマラアヴェロンの野生児カスパーハウザーなど)の例を見れば明らかです。

美男美女の基準

ミームには言語や習俗が含まれるのですが、それだけでなく、ミームには「美人の基準」も含まれます。女性の立場で考えれば「美男の基準」と言い換えても良いでしょう。「カッコいいの基準」です。タイやミャンマーの奥地に居住する首長族では女子は幼少期から首に真鍮製コイルを巻いて育てられて首が長く見えるように矯正され、「首が長い女性が美人である」というミームが確立しており、首長族の男性は首が長い女性を見ると性的にも興奮するというのです。恋愛感情、「キュンと萌える気持ち」も、ミームの産物なのです。古代日本では黒髪が長ければ長いほど美人であるというミームがありました。21世紀の現代では、かなり欧米化してきましたが、それでも、いわゆるアイドル、俳優や女優のような美男美女の基準のようなものが存在し、それに近い容姿を持つ男女が美男美女である、というミームが成立しているでしょう。

善悪の基準

当然ながら、善悪の基準もミームに含まれます。良いこと悪いこと、違法なこと合法なことも、時代によって場所によって変遷していくのです。それは「正義」が時代とともに変わっていくことを意味し、これを基準として生ずる我々自身の感情、例えば「怒りの感情」もまた、ミームによって規定されることを意味します。倫理もミームに含まれるので、倫理に適合している「満足感」、「喜びの感情」も、ミームによって規定されることになります。悪いことをしても良いとか、違法なことをしても良いと言っているのではありません。それらの基準は相対的なものであり、それに基づく我々自身の感情も「相対的」なものであり、全面的に信頼することはできないということです。

あらゆる感情を疑え

従って、シンギュラリティ革命の様々な段階において、ゲームチェンジに直面した我々自身に生起するあらゆる感情を疑う必要があります。喜びも悲しみも、怒りも、恋愛感情も、満足感も、それがどんなに本能的な、根源的なものであると感じられようとも、その感情を「一時停止」させて進むべき方向性を考え直す必要があるのです。そのための事前準備としてニーチェの本を読んだり心理学を勉強することは役立つことかもしれません。

※参考記事

グレートリセット

※参考書籍

ニーチェ、善悪の彼岸、道徳の系譜

心理学用語大全

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