NVIDIAのAI 開発ボード Jetson nano の2GB版が昨年10月に発売され話題を呼んでいます。128基のCUDAコアを実装したMaxwellアーキテクチャのGPUを搭載した、ARM Cortex-A57(4コア/1.48GHz)のCPUを積んだシングルボードコンピューターSBCです。
それがなんと6820円で売っているではありませんか、これはCUDAライブラリを宣伝したいnvidiaの出血大サービス、買わなきゃ損です。Why don’t you buy Jetson nano? ちょうどモナコインのマイニング体制を増強しようかと思っていたところだったので購入して雑誌記事を参考にubuntuをインストールしてccminerもインストールしてみました。700Kハッシュで24時間マイニングすることができます。
$ sudo systemctl set-default multi-user.target
を使って、CUI モードでログインして、fbtermを起動し、
$ cd /usr/src と入力し、
$ git clone https://github.com/tpruvot/ccminer.git
とレポジトリをダウンロードしてきて、
https://github.com/tpruvot/ccminer/blob/windows/INSTALL
こちらの説明に従って実行ファイルをビルドします。
さすが、128コアです。ARM32bit700MHzのラズパイ1B+の100倍以上のパフォーマンス!VPSのXeon(R) Gold 6212U CPU1core@ 2.40GHzの倍近いパフォーマンスで、リビングのi7-2600K(3.4GHz,4core)に匹敵する性能です。
参考のためにjetson nano 2GB の lscpuコマンド実行結果を貼っておきます。
root@jetson-nano:/usr/src# lscpu
アーキテクチャ: aarch64
バイト順序: Little Endian
CPU: 4
オンラインになっている CPU のリスト: 0-3
コアあたりのスレッド数: 1
ソケットあたりのコア数: 4
ソケット数: 1
ベンダー ID: ARM
モデル: 1
モデル名: Cortex-A57
ステッピング: r1p1
CPU 最大 MHz: 1479.0000
CPU 最小 MHz: 102.0000
BogoMIPS: 38.40
L1d キャッシュ: 32K
L1i キャッシュ: 48K
L2 キャッシュ: 2048K
フラグ: fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32
ワーカーも4台となりますと壮観な景色。かわいい子供たちが頑張って働いている感覚です。まあ、1週間マイニングしても1円にもならない採掘量ですが、この楽しさ、嬉しさ、不思議なものです。そして採掘体験により色んなことを学ぶことができます。実感できるのです。
- 計算は価値がある、計算=マネーである
- 電気はお金に換えることができる
- 太陽光発電は、お金そのものである
- 太陽がお金を生むので、お金はタダで入手できる
- 半導体はお金を生み出す、半導体=マネーである
- MONAコインのブロックチェーンですら(失礼)採掘は極めて困難であり、仮想通貨の偽造は極めて困難である
- NVIDIAは凄い会社だ。10年で株価が100倍になったことも頷ける。これからはAIの行列計算速度が最も重要だ。
- AIはクラウドの時代からEDGE-AIの時代に移った。電卓とか腕時計の中にAIが当たり前に組み込まれるだろう。
太陽光がお金になる感覚は、ベーシックインカムが太陽から降り注いでくる感覚を与えるものです。ベーシックインカムはすでに始まっていたのですね。
普段ウインドウズを使うことも多いですが、今回ubuntu を操作して、これもアリだなと思いました。無料ソフトと有料ソフトの境界が消滅しつつあります。想像してみてください。生れて初めて触ったPCがubuntu であった場合、どのような大人に育つか。ubuntuのCUIのコマンドラインとPythonとgithubを自由自在に使える大学生に育った場合に、どのような未来が拓けるか。
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