ビットコインのフルノードソフトウェアをインストールして、HGWのipv6パケットフィルタを解除して、全世界に対してport8333のbitcoindソフトウェアを公開して1週間が経ちました。
マイニングと違って1銭の得にもなりませんが、いや、今やマイニングだって1銭の得にもならないことですが、とにかく、無意味に思えるようなフルノード運営でも、確かに実感していることがあります。
それは日本の衰退です。
これは全世界で1万台のビットコインフルノードの国別分布ランキングです。n/aというのはonionなど匿名ソフトで場所が分からないという意味です。次のようなランキングになっています。
- アメリカ1988台
- ドイツ1857台
- 不明1758台
- フランス623台
- オランダ421台
- カナダ363台
- イギリス317台
- ロシア274台
- 中国219台
- シンガポール197台
- 日本167台
- スイス167台
なんと、人口400万人のシンガポールに負けているわけです。アメリカやドイツの10分の1未満です。いま、自動車産業では日本とドイツは拮抗していますが、21世紀の情報サービスではドイツの10分の1未満に衰退することが明確に予想できます。
確かに、フルノードの運営にはポートを開く勇気が必要であり、インターネットアクセス帯域とCPUパワーとディスクスペースを要することですが、プルーンモード(枝刈りモード)を使えば1GBも使いませんし、1万円未満(電気代5W)のラズベリーパイだってフルノードを構築できるのに、それでも日本国内で167台しかビットコインのピアツーピアネットワークに参加していないというのです。電気代5Wって、24時間で120Wh、1か月30日で3600Wh、つまり3.6KWhであり、1KWhを25円としても月額90円です。そんなことにもチャレンジできないほど、日本人は元気が無くなってしまったのでしょうか。
しかも、大きな声では言えませんが、167台のうち15台位は某国立情報学研究所のノードが入っていたりします。
サーバーの所属を見ているとawsの強さを痛感させられますし、意外に、linodeというVPSが多数参加しています。料金プランを見るとそんなに激安ということでもありませんが、確かに日本の会社よりは安いです。
クラウドサービスの面でも、日本の会社は負けていることを痛感させられます。日本の未来は暗いんだなと実感できます。フルノードを運営してなければ、このようなランキングを注視することもありませんし、その意味を考えることもありませんでしたから、これを感じることができただけでも、フルノードの効用はありました。これはお金では換えられない貴重な体験だと思います。ですから、日本の若者には是非、フルノードを体験して日本のヤバさを痛感し、世界に飛び立って行って欲しいです。
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