大絶滅時代

6度目の大絶滅

エリザベス・コルバート「仮に絶滅が恐ろしい話題だとしたら、大量絶滅はまさに身の毛もよだつテーマだと言わねばならない。同時にそれは興味深くもある。本書では、現在解明されつつあることの衝撃と恐怖の両方を伝えたいと思う。自分が真に途方もない時代に生きているのだという感慨を読者の方々にもっていただけたなら、筆者としてこれほど幸せなことはない。」

沈黙の春

レイチェル・カーソン「私たち人間が、この地上の世界とまた和解するとき、狂気から覚めた健全な精神が光り出すであろう。」

ミツバチ大量死は警告する

知らぬが仏と言いますが、知らないことは罪であります。それは、自分自身と子孫に対する罪であり、自分自身と子供たちや孫たちにブーメランとして刑罰が科されることです。

20世紀にDDTなど、人類が化学薬品による農薬を発明してから、世界中の至るところで生態系の異変が観察され、春に鳥のさえずりも聴こえないような「沈黙の春」が出現しました。

21世紀になると、パナマの黄金のカエル、ゼテクヤセヒキガエルが大量死して絶滅に瀕し、世界中の養蜂場からミツバチが大量死し始めました。水田ではヤゴやゲンゴロウやタニシや赤トンボが姿を消しました。1990年と2009年を比較するとアキアカネの生存率が1000分の1以下に減少したとする試算もあります。

学校や職場やスーパーマーケットを往復しているだけでは気付くことができません。自然に親しむ機会を定期的に取り入れないと気付くことができません。

有機リン酸系農薬やネオニコチノイド系農薬は、アセチルコリンなどの神経伝達経路を阻害して病害虫の神経伝達を狂わせ駆除するのですから、人間に影響しないはずはありません。

それぞれの事象の因果関係は解明されていませんが、気候変動による生態系のバランス変化と化学物質の大量暴露が要因のひとつであることは疑いようがありません。気候変動や農薬大量使用により、人類は自分自身を絶滅の淵に追い込んでいます。

我々は義務教育でも高等教育でも、社会人としての仕事を遂行するための道具となる学問を授けられます。算数、国語、理科、社会、数学、現代国語、地理、歴史、物理、化学、法律学、経済学どれもこれも、社会人として働くための武器を学んでいます。

「沈黙の春」とか「6度目の大絶滅」といった本は、学校で教えてもらえることはほとんどありません。勿論、社会人の仕事の中で読むこともありません。それは、自分で入手して、自力で読解して、自分自身の人生に活かして行かなければならないことです。日々の学校や職場の生活で忙殺されていたら、一生読むことができない本なのです。ビジネス書とか新聞の書評欄には掲載されているのでしょうか。とにかく、勉強とか仕事だけでなく、普段の生活とは関係の無い本を読む時間と心の余裕が必要なのです。

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