http から ipfs への変革が進行中です!
時代は変化しており、インターネットも変化します。WEB1.0から2.0、そして3.0へとどんどん変化していきます。はい、インターネットがインタープラネットにアップグレードされるという話です。
インターネットの前身ARPANETの最初のリンクが確立したのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とスタンフォード研究所 (SRI) の間で、1969年10月29日22:30のことでした。それから、TCP/IPプロトコル、html言語、名前解決DNS、CGI動的WEBページ、クラウドサービスなどの発明を経て、21世紀にはピアツーピアのインタープラネット、IPFSが産声を上げています。データ通信量は増え続けています。これが我々の生活にどのように影響するか、常に考え続ける必要があります。世代数 | 時期 | 主要概念 | 主要技術 | 主要ソフトウェア、サービス |
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WEB1.0 | 1994年、Netscape Navigatorの初リリース | 画像と文字を含む静的html | TCP/IP, https, html | Netscape Navigator, Windows95(Internet Explorer), yahoo検索 |
WEB2.0 | 2001年、Wikipedia 開設 | 動的ウェブサイト(webアプリ) | CGI, Perl, PHP | WikiWikiWeb, google検索, サーバーSNSのTwitter |
WEB3.0 | 2015年、IPFSアルファ版リリース | ピアツーピアファイル交換システムにより政府や大企業からのネット検閲を排除 | IPFS | ブラウザBrave, 分散SNSのMastodon, 分散検索エンジンPresearch |
WEB1.0が html 静的ページ、2.0が cgi 動的ページ、そして3.0がピアツーピア通信のipfsなんですね。コンテンツは特定のサーバーから発信されるのではなく、ピアツーピアネットワークで分割共有されているデータを取得して閲覧します。アクセスしたデータは、もしかすると最初から自分自身が保管してたものかもしれません。
このソフトウェアは、起動されるとインターネットに接続し、同じソフトをインストールしているコンピューター(仲間)を探して、それが見つかるとリンクを確立し、相互にデータの交換を行います。分散してファイルを共有します。勿論全てのデータを保存するのではなく、自分のPC資源の範囲内で保存します。インターネット接続が切断されても構いません。接続が再開するまで定期的に接続チェックを行います。ipfsではサーバーPCがありませんのでネット検閲が困難ですし、データが多重化されているので障害に強いシステムになっています。
ipfsの普及を目的としてファイルコインという暗号資産が開発されています。ipfs のネットワークにディスクスペースを提供することにインセンティブを与える試みです。
2021年1月19日、Braveブラウザはipfsの正式サポートを発表しました。Brave 1.19.x以降、バージョンアップすると自動的にipfsのノードソフトウェアがインストールされ、ipfsネットワークに参加することができるようになります。Brave は Tor もサポートしており次世代インターネットの最先端ブラウザという印象です。
管理人も試してみましたが、未だ一般的に利用されているとは言い難い状況です。それでも、未来の息吹を感じさせるものでした。サーバーが不要になるなんて、どういうことなのだろう?サーバー費用が無料になるのかな?ネット検閲ができなくなると、世の中どのように変わるかな?などと考えてしまいました。そのインパクトは大きいものと言わざるを得ません。
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