SMR small module reactor

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原子炉を直径1mなどの超小型で設計することにより、安全性を高めるのが小型モジュール炉です。

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東芝の4Sは、臨界しないように設計された核燃料の外側を中性子反射リングを30年かけてゆっくりスライドさせてロウソクの様に核燃料を燃やす方式です。核燃料と反射リングの調合次第ですが、原理的に「暴走できない」原子炉です。

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アメリカのニュースケールパワー社のSMRの炉心は、普通の軽水炉ですが、受動冷却システムにより安全性が確保されていると主張されています。受動冷却システムは外部電源を使わずに冷却する方式です。水蒸気でタービンを回してラジエーターを通しているうちに復水した冷却水が原子炉に戻される方式です。ただ、冷却機構のどこかが損傷すると炉心の温度が上がり続ける可能性はあるので、安全マージンの取り方が大切になってきます。SMRは出力が小さいので安全マージンを取りやすい特性があります。

原子炉なんて、チェルノブイリとフクイチで懲りてないのかと思われるかもしれませんが、SMRは別物のように見えます。発電量も少ないですが、反比例する形で安全性が格段に上がっています。実用化すれば安全性が実証されていくでしょう。エネルギー革命は原子炉においても進行中であり、従来考えられなかったような低コストのエネルギーを利用できる時代が来ると考えることができます。その低コストエネルギーを使って、AIや自動運転車が駆動されることになるのです。つまり、頭脳も筋肉も、人の労務のあらゆる要素が限りなく無料で提供される時代がくるということです。


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