Boom supersonic

Screenshot of boomsupersonic.com

超音速旅客機コンコルドは墜落事故があったり、燃費が悪すぎたりして2003年に引退してしまい、超音速旅客機が無くなってしまったのですが、21世紀に今度はサステナブル航空燃料(SAF)を使用してゼロカーボンを達成した航空機 overture の開発が進行しています。要するにバイオ燃料で飛ぶ飛行機ということですね。overture って「序曲」という意味ですね。

動画では飛んでおりますが(笑)、全てCGで、実機は1機も製造されておりません。昨年試験機XB-1が完成し、試験飛行の準備が進められている段階ということです。XB-1の試験データが overture の開発に活かされる計画です。

Screenshot of boomsupersonic.com

こちらは本当に飛びそうです。コンコルドの運賃は180万円とも言われましたが、こちらも高くなりそうです。

https://boomsupersonic.com/news/post/united-adding-supersonic-speeds-with-new-agreement-to-buy-aircraft-from-boom-supersonic

overture は2025年に試験機が完成し、2026年に試験飛行し、2029年から商用利用が開始される予定です。このような影も形も存在しない、未来の飛行機を、unitedairlines は15機も購入する契約を締結してしまったのです。アメリカ人の開拓精神 enterprise が発揮されていると思います。

これはイノベーションの性質の一側面を現すニュースです。イノベーションは、あなたがやらなくても、世界の誰かが勝手に進めてしまうということです。中国しかり、アメリカしかり、あなたが、日本人がボケーっとしている間に、どんどん想像し、お金を集め、試行錯誤して完成させてしまいます。シンギュラリティもそうです、「そんなの来るわけない」と言っても仕方ないのです。世界中のイーロンマスクみたいな人、織田信長みたいな人が勝手に進めてしまいます。

boom supersonic の場合は創業者 Blake Scholl さんですね。プレゼンを見てください。世界を変えると宣言してますね。荒唐無稽にも思えるかもしれませんが、大真面目なんです。それがイノベーションです。


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