イギリスの生活保護制度はユニバーサルクレジットと言います。2010年に発表され、2012年に法制化され、2013年から支給開始されました。次の6つの既存の給付制度を統合したものです。
- 所得調査制求職者手当
- 雇用および生活支援手当
- 所得補助
- 勤労者税額控除
- 児童扶養税額控除
- 住宅給付
なんと訳したら良いでしょう、ユニバーサルは森羅万象ですから万民、クレジットは信用とか債権ですから、万民の請求権というような意味でしょうか。
※給付条件(例外あり)
- 低所得であるか、無職者
- 18歳以上
- 基礎年金の受給年齢に達していない
- 世帯貯蓄243万円未満
- 英国在住
※給付月額
Single and under 25 £257(独身25歳未満39000円)
Single and 25 or over £324(独身25歳以上49000円)
In a couple and you’re both under 25 £403 (既婚25歳未満各自61000円)
In a couple and either of you are 25 or over £509 (既婚25歳以上各自77000円)
「求職者手当については、必要な活動に参加したにもかかわらず12カ月を超えて仕事に就くことが出来ていない受給者に、地域の非営利団体などで週30時間まで、4週間にわたるフルタイム就労を義務付ける(Mandatory Work Activity:義務的就労活動)。」
これはもう共産主義とか刑務所の懲役にも近いものですね。ユニバーサルと呼んで良いのか疑問が残りますが、同様の仕組みが近未来の日本社会にも導入される可能性があります。本来UBIは無条件支給が原則ですが、過渡期には何らかの義務的就労が組み合わされることが考えられます。
※参考記事
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