物価上昇=実質金利低下から逆イールドへ

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10年国債と2年国債の金利が逆転する逆イールドは景気の過熱を意味し、約1年後のバブル崩壊を予見させる先行指標です。

なんで逆イールドだと景気過熱なのかと言えば、短期金利が上昇するからであり、短期金利が上昇するのは、誰も短期債券を買う人が居なくなり短期債券価格が低下するからです。債券を買う(債券投資する)人よりも、債権を売る(換金する)人の方が増えれば、債券価格は低下します。

債券の満期日の償還額は一定ですから、債券価格低下=金利上昇です。債券を買わずに何を買うかと言えば、それはリスク資産である株式市場です。

金利をいじらなくても、物価が上がるだけで、実質金利は低下します。実質金利=名目金利-物価上昇率だからです。物価が上がれば上がるほど自動的にマイナス金利が深掘りされることになります。勝手に量的緩和が促進されてしまうのです。物価の急上昇は、金利急降下を意味し、株式市場のバブルのラストスパートの原因となります。

2022年2月1日時点で、「逆イールド」は発生しておりません。つまり、株式市場の過熱は始まっておらず、中央銀行バブルのラストスパートは始まっていない、というのが当サイトの現在の意見ということになります。


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