芝崎みゆき、古代マヤ・アステカ不可思議大全
古代インカ・アンデス不可思議大全
世界史で学んだ「コルテスとピサロ」のガッツの凄さを学んでください。
萩野弘巳、戦火と人間 ある中東報告
こちらの本に、中東の紛争(恒常的戦争状態)を理解するには、中東の「中世的情況」「中世人的気質」「中東的民主主義」を理解する必要があるという趣旨の事が書かれていました。彼らの社会を、西欧人、先進国日本人も、自分たちのモノサシで理解しようとしてはダメだというのです。権謀術数、自力救済、大量殺戮も、我々から見たら野蛮と見えるかもしれないが、それは普通の事だというのです。
古代マヤ・アステカ文明に殴りこんでいったコルテスらスペイン人のガッツも相当なものでした。勿論、彼らも日本の信長と同じ時代の中世人です。ただ、スペイン人は、鉄の剣や鉄砲や、「天然痘」という武器を所持していたに過ぎません。
1519年2月に、わずか553人の兵士を連れた34歳のエルナン・コルテスはキューバの港を出発し、ユカタン半島を過ぎて、アステカ文明の土地に足を踏み入れました。内陸部アステカ帝国に進軍するにあたって退路を断つため(兵の逃亡を防ぐため)乗ってきた船に火を放ち沈めてしまったそうです。首都テノチティトランの人口は数十万人だったそうですが、コルテスは堂々と進軍し、途中のチョルーラでは1519/10/18に虐殺事件を起こし、また、1519/11/14には歓待してくれたモクテスマ2世を人質に取りクーデターでアステカ帝国を乗っ取ってしまったのです。
これとほぼ同じことをフランシスコ・ピサロは、1532/11/16のカハマルカの戦いで行っており、インカ帝国は最後の皇帝アタワルパが1533/7/26に処刑されてしまい滅亡してしまいます。
このような中世的な乱暴な気質が、21世紀の現代にも残っており、世界中で軍事紛争やイノベーションを巻き起こしているのです。そう考えるとウクライナ戦争も理解できるというものです。イノベーションは経済戦争ですから、従来の会社が全滅する勢いで攻めてきます。アマゾンしかり、グーグルしかり、ウーバーしかり、です。既存の商売がどうなってしまおうと知ったことではありません。共存共栄みたいな気持ちは微塵もありません。
シリコンバレーでも、中国でも、インドでも、イスラエルでも、イノベーションを巻き起こすユニコーン企業は、コルテスやピサロみたいな勢いで既存の商売を全滅させようと24時間働き続けているのです。従業員に無理な要求をし続けるCEOには「火星人」とか「狂犬」などのあだ名がつけられます。これがシンギュラリティ革命を動かす原動力になっています。誰も止めることはできません。
※参考記事
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