米国カリフォルニア州運輸局Department of Motor Vehiclesでは、毎年2月に自動運転試験車の無離脱走行距離を発表しています。無離脱とは自動運転が停止して人間が運転することなしに走行した、という意味です。つまり、完全自動運転で走行できた距離を発表しているのです。
その表の中で、Annual Total of Disengagements という項目があり、年間離脱回数、つまり、1年で何回自動運転が停止したのか、という項目があり、それがゼロの自動車を抽出してみました。1年間で1度も自動運転が停止しなかったというのです。
https://www.dmv.ca.gov/portal/file/2021-autonomous-mileage-reports-csv/
その完全自動運転走行距離は年間1万7608マイル、つまり、2万8337キロ走行し続けたんですね。3万キロ弱といえば日本だったらほとんどの自家用車の走行距離に相当しますね。
このランキングを見て感じたことを箇条書きで御紹介します。
- 1位、3位、4位のpony.ai も、5位のweride.ai も、8位のautoxも全部中国企業でした。中国恐るべし。
- google子会社のwaymoも優秀だが、GM子会社のcruise LLCも頑張っている。合計の走行距離はcruise LLCの方が勝っている。
- 日本企業は年間無離脱走行車が無かった。2021年の自動車生産台数は日本がトヨダがトップだったが、自動運転車の時代になったらGMが首位に返り咲くのではないか?
- 年間1万マイルを無離脱で走行する技術は既に完成しているように見える。
ということで、2022年2月に発表されたランキングで既に中国勢が上位独占に近い活躍をしていることが分かります。米国勢も着実に実績を積んでおり、既に実用化レベルに達していることが分かります。
コメントを残す