一般向けPHSサービスが2020年7月をもって終了とのアナウンスがありましたね。新規加入停止とかではなく、サービス終了なんですね。これは隔世の感があります。20年以上前でしょうか、学生時代とか社会人1年生とか、少し安いPHSサービスは有り難かった記憶があります。でも、いつしか繋がりにくいとか、番号が070で恥ずかしいとかで、普通のケータイ契約に切り替わってしまいましたね。
携帯電話の基地局は最大25W、PHSは最大500mWで、端末出力も携帯電話が200mW、PHSが80mWでした。そのため、電磁波による医療機器の誤動作を回避するとして病院内ではPHSが使われていたりしましたが、最近はどうなったんでしょう。携帯電話でも電磁波の少ない機種が開発されたりしたと言うことなんでしょうか。
周波数帯域は1.9GHz帯でした。この帯域は携帯電話でも使われていましたが、PHSが使っていた部分は返上され、新たに別の用途に使えることになりますね。
これは報道でも何も説明されていませんが、おそらく、IOT関連で使われることになるはずです。IOTつまりモノのインターネットですね。パソコンやケータイやスマホに限らず、ありとあらゆるモノにIPアドレスが割り振られ、それが通信機能を有することになるというわけです。鞄とか服とか靴とか筆記用具とか、今まで考えられなかったようなものに、インターネット通信機能が付加されることになります。社会の変革の一端が、このようなニュースからもじわりじわりと感じられます。