※USBプロモーターグループのプレスリリース
https://usb.org/sites/default/files/2019-03/USB_PG_USB4_DevUpdate_Announcement_FINAL_20190226.pdf
プレスリリースの要約を案内します。
USBプロモーターグループは、次世代USB4の仕様を発表しました。
USB4アーキテクチャは、最近Intel Corporationによって提供されたThunderboltプロトコル仕様に基づいています。それは従来のUSB3.2の帯域幅を2倍にし、複数の同時データ通信とディスプレイ表示を可能にします。
新しいUSB4アーキテクチャは、デバイス種類とアプリケーションによるデータ転送に最適な高速のデータ接続を複数のデバイスと動的に共有する方法を定義しています。USB Type-Cコネクタが多くのホスト製品の外部ディスプレイポートとしての役割を果たすようになったため、USB4仕様はホストにディスプレイデータフローの割り当てを最適に調整する機能を提供します。USB4は、既存のUSB 3.2、USB2.0とThunderbolt3のホストとデバイスがサポートされています。結果として得られる接続は、接続されているデバイスの最良の相互能力に合わせて拡大縮小されます。
USBプロモーターグループのBrad Saunders氏は、次のように述べています。「USBの主な目的は、ユーザーフレンドリーで堅牢なケーブルおよびコネクタソリューションを介して、データ、ディスプレイ、および電力の配信を組み合わせた最高のユーザーエクスペリエンスを提供することです。USB4ソリューションは、1つの接続でデータとディスプレイの組み合わせを最適化し、パフォーマンスをさらに2倍にすることで、このエクスペリエンスをさらに向上させるようにバス操作を特別に調整します。」
USB4ソリューションの主な特徴
既存のUSBTypeCケーブルを使用した2重接続
最大40 Gbps接続
複数のデータ通信とディスプレイ通信を使用可能帯域内で共有
USB 3.2、USB 2.0、およびThunderbolt 3との上位互換性
ドラフト仕様のレビューの最終段階に50社以上が積極的に参加しているため、USB4仕様は2019年中頃に発表される予定です。USB4に対応するためのUSB Type-C規格の更新も行われます。
今年後半のUSB Developer Days 2019には、USB4仕様と最新のUSB Type-C、USB Power Delivery、およびその他の興味深いトピックに関する詳細な技術トレーニングが含まれます。
このアップデートはUSBパフォーマンスロードマップの一部であり、現時点では開発者を対象としています。最終的な仕様が発表された後に、ブランディングとマーケティングのガイドラインが確立されます。
Intelのクライアントコネクティビティ部門ゼネラルマネージャ、Jason Ziller氏は、次のように述べています。「Thunderboltプロトコル仕様をリリースすることは、今日最もシンプルで多用途のポートを誰もが利用できるようにするための重要なマイルストーンです。USBプロモーターグループと協力することで、幅広いデバイスにわたるイノベーションへの扉を開き、より良いエクスペリエンスを消費者に提供するための互換性を高めています。」
Microsoft OS Platformsのコーポレートバイスプレジデントを務めるRoanne Sonesは、次のように述べています。 「私たちはエコシステムのパートナーと協力してUSB4を市場に投入し、その利点を紹介することに興奮しています。」
USB1.0が発表されたのが、1996年1月ですね。12Mbpsでした。1秒間に12000000ビット、16ビットで1文字とすると1秒間に75万文字を送受信できる能力です。Universal serial bus の略でUSBですが、シリアルというのは「連続した」という意味です。ようするに1本のデータバスだけで通信するという意味なんですね。シリアルの反対はパラレル、複数の電線が並行した接続形式ということですね。20世紀の時代には、シリアルは接続速度が遅く、パラレルが速いというのが常識でした。理屈で言っても電線が沢山ある方が沢山の情報を流せると思いますよね。電話線を使ったパソコン通信や、カセットテープを使ったデータ記録でも、2400bpsとか9600bpsとかで通信とか記録をしていました。これは、2.4kbps、9.6kbpsということになりますね。12MbpsのUSB1.0は、これらのシリアル接続の100倍以上ということで当時とても驚いたことを思い出します。「本当に大丈夫か?」と、思いましたね。しかし、今や、その更に千倍の10Gbps、さらに4倍の40Gbpsの時代が到来しようとしているのです。
同じように、wifiやbluetooth の接続速度も向上しますし、スマホの5G接続もこれから普及していきます。3Gが10Mbps、4Gが100Mbps、これが5Gになると10Gbpsの実効速度が期待されています。今までの動画閲覧できる4Gの100倍の通信能力が手のひらのスマホに与えられるわけです。スマホと言いますか、ウェアラブル端末ですね。グーグルグラスとか、VRヘッドセットですね。現実の面談よりも、ヴァーチャルな面談の割合が増えるかもしれません。人々の衣食住が一変するかもしれません。
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