https://ja.wikipedia.org/wiki/自宅警備員
これはNeet(Not in Education, Employment or Training)の標語ですが、21世紀中頃には万民の標語になっているかもしれません。NEETの特徴は、次の条件です。
・義務教育は終了している。つまり16歳以上。
・実家に住んでいる。
・働いていないし、職業訓練も受けていない。
この条件だと20世紀までは「持続可能性」というものが無かったわけです。親が死んで家賃や固定資産税や光熱費や食費が払えなくなると生活ができなくなってしまうのです。それでニート増加が社会問題化していた訳ですが、生産性革命の時代、2045年シンギュラリティの時代には状況が一変します。その時の条件を列挙してみます。
・太陽光発電など無料エネルギー使い放題。
・住居も余っているのでタダ。
・肉体労働に加えて、知的労働も機械による置き換え達成。
ニート自宅警備員でも何の問題も無い時代が目前に迫っているというわけです。ただ、シンギュラリティ論全般に言えることなのですが、その予測の実現可能性はどうなのか、という問題があります。「本当にそうなるの?」ということですね。当たるも八卦あたらぬも八卦、未来は誰にも分からないんですね。それに、シンギュラリティが来るとしても2045年までの期間をどうやって乗り切るかという問題があります。2045年まで親が生きていれば良いですが、その保証は無いわけです。
シンギュラリティは特異点ですから、その時点でジャンプして大きく飛躍しますが、その前であっても少しずつ進歩していきます。
太陽光発電のコストは毎年少しずつ低下しています。ムーアの法則で、コンピューターの性能も少しずつ向上しています。その向上したエネルギー生産性と、計算能力を活用して、ニートの生活を維持するという作戦は考えられます。働くのは嫌だけど、生産性革命の恩恵を調べたり活用したりすることは頑張る、そういう性質が、ニートの人々には見られます。だから、ニートの人々はシンギュラリティ対策の最前線にいると言えるのです。「働いたら負け」というのは、その決意表明みたいなものですね。
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