三菱重工が金属3Dプリンタ参入

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三菱重工グループの三菱重工工作機械株式会社は、独自のデポジション方式(ノズルからパウダーを連続的に噴射し、レーザーを照射して溶融・凝固させる技術)を採用した金属3Dプリンター事業に参入すると発表しました。

米国見本市でモニタリングフィードバック機能およびローカルシールド機能を披露するとのことです。この2つの機能は、世界で初めて実用化された技術ということです。

モニタリングフィードバック機能は、カメラやセンサーを用いて造形状態を監視して、モニタリング結果に基づいてレーザー出力など造形条件をリアルタイムに制御し、金属の溶融凝固を安定化させる機能です。

ローカルシールド機能はチャンバー(囲い)を使用せずに、チタンやアルミニウムといった酸化を嫌う材料の大気環境における造形を可能とする技術です。この機能を利用すると造形物の大きさに制限が無くなるため、航空宇宙産業などで課題となっている大型部品の造形に適用できるとのことです。

この金属3Dプリンターというのは、従来の樹脂を積み重ねていく3Dプリンターの概念を覆すような発明ですね。レーザー光で金属粉を溶かして造形しちゃうなんて驚きです!「プラじゃないよ金属だよ」ってことです。勿論、樹脂の性能も年々向上しています。

樹脂3Dプリンターですが、アメリカでは、3Dシステムズがハードウェアで先行し、オートデスクがソフトウェアで独占的な地位を築いています。

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3Dプリンティング革命が進行すると、「モノのデータ化、データのモノ化」が究極的に達成されていくことになります。そして、データの低価格化という性質により、モノの低価格化という結果に至るわけです。あらゆる部品の製造原価が極限まで低下するわけですから、まさに生産性革命です。その結果、人間社会がどうなるか、想像してみて下さい。ジェレミーリフキンの「限界費用ゼロ社会」の第6章「3Dプリンティング」を読み直してみましょう。

※参考書籍

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