若者は第11回科学技術予測調査を読め!

Screenshot of www.nistep.go.jp

莫大な税金を掛けて予測調査されている「科学技術予測調査」これが5年に1度公表されているのですが、これの最新版が第11回科学技術予測調査です。2030~40年代の科学技術動向の予測が記されています。予測調査の方法は、大学・企業・公的機関の研究開発者6988人に702件の課題についてアンケート調査を実施する方式でした。様々な分野の科学技術動向の予測が含まれていますが、最も大事なのは、データサイエンスAI技術動向ですね。その分野の技術課題とアンケートで実現見込みとされた年代について引用します。

※第11回科学技術予測調査ICTアナリティクスサービス分野

https://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/4_Delphi_ICT.pdf

  • ヒトと違和感なくコミュニケーションが取れる対話技術・・・2028年
  • 自然画像から所望の情報を抽出できる画像処理技術・・・2025年
  • ヒトが見聞きしても違和感のないレベルで所望の文章・画像・音などを自動生成する技術・・・2027年
  • 自然環境においてヒト以上の性能を持つ音声音響認識・話者識別技術・・・2028年
  • 非定形の文章・会話から所望の情報を抽出できる自然言語処理技術・・・2026年
  • 情報欠損・雑音・非定常性を含む大規模な非構造データから高速に精度良く機械学習を行う技術・・・2027年
  • AIソフトウェアの開発環境の標準化・・・2024年
  • シミュレーションと機械学習を融合した実世界現象予測と実世界システム制御・・・2028年
  • 初心者でも使える機械学習活用基盤の普及・・・2024年
  • 深層学習の最適化と汎化の原理の理論的解明・・・2028年
  • 超大規模な組合せ最適化問題・非凸最適化問題の数理構造の解明と実時間近似解法の開発・・・2029年

若干難しい質問もありますが、要するに2020年代後半には、そこらへんの中高生程度の会話が出来るAIが完成すると見込まれているわけです。

いつも思うのですが、このような予測を多数の専門家に聞いて「多数決」みたいにして集計することはあまり意味が無いと思います。いつでもイノベーション・科学技術の革命は数少ない天才達が切り開いてきたからです。例えば物理学で言えばニュートン、アインシュタイン、シュレーディンガーですね。だから、本当の所は数名のトップランナーに質問した方が正確な回答が得られるのではないかと思います。

それでも、現在の中高生、大学生の諸君は、自分達が社会に出る頃にICT技術がどこまで進展しているか、現在のコンセンサスがどうなっているか予め「予習」しておいた方が宜しいかと思います。頑張って全部読んでみて下さい。そして友だち同士で激しく議論して下さい。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。