はい、アメリカでは2018年からレベル4無人タクシーが商用運行されているのですが、日本もやっと2020年4月1日から「ハンドルから手を離しても良い」レベル3の自動運転が解禁されたのです。
自動運転レベルの復習です。
レベル1(運転支援)
加速・操舵・制動のいずれかひとつをシステムが支援する。衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ、サポカー)などの安全運転支援システム。
レベル2(部分自動運転)
システムがドライビング環境を観測しながら、加速・操舵・制動のうち同時に2つ以上の操作をシステムが行う。アダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシスト付き)等がこれに該当する。ドライバーは常時、運転状況を監視操作する必要がある。WP29国際基準で、ハンドルから手を離して15秒で視覚警告を行い、30秒で警告音を発生し、60秒まで警告音を鳴らし、65秒まで緊急警告音を鳴らし、それでもハンドルを握らない場合はシステムが解除される(つまり手放し65秒で解除)。
テスラ、オートパイロット
トヨタ、レーントレーシングアシスト
ホンダ、ホンダセンシング
ニッサン、プロパイロット2.0
レベル3(条件付自動運転)
限定的な環境下若しくは交通状況のみ、システムが加速・操舵・制動を行い、システムが要請したときはドライバーが対応しなければならない状態。通常時はドライバーは運転から解放されるが、緊急時やシステムが扱いきれない状況下には、システムからの運転操作切り替え要請にドライバーは適切に応じる必要がある。
レベル4(高度自動運転)
高速道路上のみ、又は極限環境以外(極限環境とは、雷雨、大雨、大雪、あられ、台風といったシステムの正常な動作を妨害するような環境)などの決まった条件内でのみ、加速・操舵・制動といった操作を全てシステムが行い、その条件が続く限りドライバーが全く関与しない状態。基本的にドライバーの操作は不要だが、前述の特定の状況下を離れると人間の運転が必要になる。レベル4自動運転車は、鉱山等で運用されている無人ダンプや無人軍事用車両の他、米国アリゾナ州フェニックスではgoogle waymo 自動運転無人タクシーが商用利用開始されている。運転席のある自動運転車。
レベル5(完全自動運転)
考え得る全ての状況下及び、極限環境での運転をシステムに任せる状態。ドライバーの乗車も、ドライバーの操作も必要ない。安全に関わる運転操作と周辺監視をすべてシステムに委ねる。運転席の無い自動運転車。宅配ロボ、警備ロボ。
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ちょっとレベル3とレベル4の違いが難しいですが、レベル3は一時的な自動運転で、レベル4は常時自動運転という感じでしょうか。そして、レベル5は完全自動運転で、人間が運転することすら一切できないシステムです。レベル3の場合は、運転手が乗車しないと動き出すことができないが、レベル4の場合は、運転手無しで動かすことができ、自動運転出来ない場合はレスキュードライバーが駆け付けるというイメージでしょうか。レベル5なら、故障時には修理保守担当者が駆け付けるわけです。2020年4月時点で、レベル3自動運転車は市販されていませんが、テスラのオートパイロットは自動運転の範囲が広く、「レベル2.5」などと言われています。
技術も完成しており、法令も解禁されているわけですから、MaaS(Mobility as a Service、移動のサービス化)の導入も目前まで来ています。アメリカでは既にgoogle waymoのビジネスが始まっています。もちろん新しいビジネスにはリスクもありますから、誰か織田信長みたいなイーロンマスクみたいな人が日本で、自動運転タクシーの事業を開始することになります。仕事や生活が一変することになります。すこし大袈裟かもしれませんが、「人生の定義が変わる」ということです。心の準備はできていますか!
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