インドを勉強せよ

池上彰、世界の味方インド混沌と発展のはざまで

シンギュラリティの時代を生き抜くためには、世界最大の民主主義国インドの勉強は避けられないでしょう。21世紀はインドの世紀です。老若男女を問わず、インドで学び、インド人と仕事をして、インドに投資をする必要があります。それはちょうど1990年代に中国に対して我々が求められていた態度と全く同じものです。2014年には、灘高から初のインド工科大IITに合格し進学した高3生が出現しています。推測の話になりますが、「東大や京大よりIITでしょ」という気概でインドに行ったのです。

この本では、インドで仕事をしている日本企業がいくつか紹介されています。ひとつはスズキ自動車、そしてもうひとつはメルカリです。スズキは1981年に合弁会社マルチ・ウドヨグ社を設立し、低価格車を発売し約50パーセントの自動車販売シェアを獲得しています。2018年の国別自動車販売台数でインドは世界4位です。1位中国、2位アメリカ、3位日本の次でした。これが2030年には倍増するだろうと言われているのです。メルカリは2018年に新卒採用のエンジニア50人のうちIITの学生を中心にインドから32名を採用しました。同社は2017年にハッカソンというイベントをインドで開催し、優勝者を日本に招いてインターン経験させて入社を決めて貰ったと言います。

※メルカリのインドハッカソン紹介記事

Screenshot of mercan.mercari.com

ハッカソンというのは、ハッキングとマラソンを掛け合わせた造語で、おもにIT技術のコンテスト競技会のようなものですね。1999年6月4日にOpenBSDによってカルガリーで行われた暗号開発イベントが起源とされていますが、今では教育、芸術、金融、バイオなど、幅広くイベントが開催されるようになりました。オープンイノベーションを企図する取り組みと言えるでしょう。

Screenshot of ja.wikipedia.org

この本では、インドの主要IT企業も紹介されています。それは頭文字を並べてSWITCHというのだそうです。

S・・・Satyam、2013年に合併してテックマヒンドラに。sensexおよびnifty50構成銘柄。1678 NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信

W・・・WiproNYSE=WIT

I・・・InfosysNASDAQ=INFY

T・・・Tata consultancy services、sensexおよびnifty50構成銘柄。1678 NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信

C・・・Cognizant、インドに業務本部。NASDAQ=CTSH

H・・・HCL_Technologies、sensexおよびnifty50構成銘柄。1678 NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信

そういえばスティーブジョブズは東洋思想に傾倒し、インド旅行して大きなインスピレーションを得ていたということですね。21世紀を生きる子供達も大人も、インドを勉強し、インドに投資し、インド人と仕事をするべきでしょう。


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