AI治療アプリ

こころアプリ

※田辺三菱製薬のプレスリリース

https://www.mt-pharma.co.jp/news/2020/MTPC200901.html

田辺三菱製薬株式会社は、京都大学と国立精神・神経医療研究センターが開発したうつ病の治療をめざしたスマートフォン用アプリケーション「こころアプリ」について、前記三者で、医療機器製造販売承認取得をめざした臨床開発および販売に関するライセンス契約を締結しました。

このアプリは、精神療法の一つである認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy )にもとづく治療用アプリです。これまでにうつ病患者さんを対象とした医師主導臨床研究で、抗うつ薬との併用により、薬剤単独群と比較して、うつ病の症状を改善することが確認されているといいます。娯楽性や視覚的な工夫をこらした本アプリを、薬物療法と併用して使用することで、抗うつ効果をさらに高めることが期待されており、うつ病の治療用アプリとして、日本で初めての医療機器製造販売承認の取得をめざしています。

今までも普通にスマホのアプリストアで「癒し系アプリ」「メンタルヘルスアプリ」は紹介されてきましたが、医薬品医療機器等法(旧薬事法)の承認を取るアプリは初めてということになります。臨床試験をやってデータを取りますので「ホントに効く」ということになってきます。

認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy 「CBT」)について

認知療法・認知行動療法とは、人間の気分や行動が認知のあり方(ものの考え方や受け取り方)の影響を受けることから認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした構造化された精神療法です。近年発達してきた情報処理モデルないしは認知モデルを基盤にした治療法で、行動的技法や認知的技法などを用いて治療されます。

出典:「うつ病の認知療法・認知行動療法 治療者用マニュアル」(厚生労働省)

※公立はこだて未来大学の解説ページ

http://www.fun.ac.jp/~hanada/kokoronokagaku/concept5.html

※wiki 説明、行動療法

https://ja.wikipedia.org/wiki/行動療法

具体的なやり方は、治療者と患者の対話の中で、「過去の行動、出来事」、「その評価」、「生じた感情」の組み合わせを抽出し、事実の評価について、別の見方ができないか議論することにより、感情の修正が可能になるということです。そして今度は、この評価と感情に基づき、行動を修正・変容し、その評価と感情も見ていくことになります。この繰り返しにより、認知と行動の歪みを補正していくことができます。

これらのステップは、訓練された治療者主導のもとで行われますが、この技法を自分で勉強すれば、自分自身で治療(セルフカウンセリング)することも可能ですし、アプリを使って、自分自身の治療に役立てることができます。つまり、アプリを使った治療は一種の自己治療法ということになります。

いまだ正式な医療機器として認められたアプリはありませんが、認知の歪みを補正する手助けをするアプリはいくつかありますのでgoogle play ストアからいくつかご紹介いたします。機械学習されたAIチャットボットが会話しながら認知のゆがみを補正するタイプもあります。まさにAI治療アプリです。究極の医療機器はAI医師アプリ(処方箋作成ロボット)です。AI治療が進展して行きつく先は、人間の医師の99パーセントが不要になる世界なのです。アプリを開発する研究者である医師以外は不要になるというわけです。

※思考日記

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.moodtools.cbtassistant.app&hl=ja

※Happify

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※Woebot: Your Self-Care Expert

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※Wysa: stress, depression & anxiety therapy chatbot

https://play.google.com/store/apps/details?id=bot.touchkin&hl=ja


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