靴磨きの少年がビットコインを買う日

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ケネディ大統領のお父さんジョセフ・P・ケネディさんが1929年世界大恐慌の株式市場大暴落を回避できた時の逸話として「ウォール街で靴を磨いていた少年が株式取引に精通しているのを見て株式市場はそろそろ危ないと気づいた」というものがあります。これは、バブル相場の暴落直前を察知するための兆候として、最も投資しそうもない様なタイプの人々までが投資を始めたら相場は最終盤に差し掛かっていると判断できるとする考え方です。有名な「靴磨きの少年」逸話ですね。

これは、1987年ブラックマンデーの時の日本のNTT株新規上場フィーバーの時にも見られた現象です。2004年ライブドア株式100分割事件の時も同じです。普段は株式投資に全く興味を示さないような人々までが日常会話で株式投資の話を始め、相場が高騰してしまうのです。株式市場では、このようなとき間もなく暴落が起きるという経験則があります。

ビットコインが2万ドル208万円を突破して高騰し、「ビットコイン相場に靴磨きの少年逸話は当てはまるか」というのが相場関係者の話題になっているようです。当サイト管理人は「当てはまらない」と考えますので理由を列挙します。


・靴磨きの少年の逸話は「株式市場内における周期的な株価の循環に関する逸話」であるが、ビットコイン相場は、株式を対象とするものではないし(全然別の相場であるし)、周期的な価格変動をすることは現時点までに観察されていない。

・靴磨きの少年の逸話は「資本主義市場経済が永続すること」を前提にした相場格言であるが、今や21世紀に入りその前提に疑義を生じている。資本主義市場経済からシェアリングデフレエコノミーに転換しつつある。

・靴磨きの少年の逸話は「株式相場の上下動という周期関数を題材とするもの」であるが、ビットコイン価格は、「法定通貨からデジタル通貨への移行」という一方通行の遷移過程で変動しているだけの可能性がある。人々は政府が発行する通貨や年金に対する信用を失いつつある。つまり、ビットコイン価格は、法定通貨からみると「永久に上がり続ける」可能性があることになります。


そんな馬鹿な!と思うかもしれません。管理人だって書いていて自分で驚いています。それでも、それは、現実を直視し、認識して受け入れる行為なのかもしれません。

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中国の杜甫の春望という名詩に「国破れて山河あり」というものがありますね。これは「国破れても山河あり」と読むことができるし、「法定通貨破れてもブロックチェーンあり」と読むことができます。

IMFが発表した2020/11/17の「進化する国際通貨システムの準備通貨」というレポートの中で、過去60年間の国際通貨システムの大きな構造的変化にもかかわらず、米ドルは依然として主要な国際準備通貨であり、これからも米ドル支配が続く可能性は高いとしながらも、新型コロナウイルス流行などの影響により技術革新が促進され、デジタル通貨の出現や新しい決済システムが、準備通貨の新しいあり方への移行を加速させる可能性があることを示唆しています。要するにIMFがブロックチェーンの可能性を認めるに至っている、ということです。

もはや靴磨きの少年などと眠いこと言ってないで苦しくても歯を食いしばってBTCを買い続けなさい、という話なのかもしれません。

※参考記事

ビットコインの理論価格

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