山本常朝先生の「葉隠」もお勧めですが、三島由紀夫の「葉隠入門」もお勧めです。
三島は山本常朝の言葉を引きながら言っています。
「武勇は、我は日本一と大高慢にてなければならず。」「武士たる者は、武勇に大高慢をなし、死狂ひの覚悟が肝要なり。」・・・正しい狂気、というものがあるのだ。
正しい狂気?狂気が正しい?ちょっと意味が分かりにくいですが、道を切り開くには発狂が必要ということなんですね。
織田信長しかり、スティーブジョブズしかり、イーロンマスクしかり、ジェフベゾスしかりです。ベゾスは社員に対する要求が高すぎるため、アマゾン社内で「火星人」と呼ばれていたそうです。常識で行動していたら、イノベーションのムーンショットは生まれませんでした。ムーンショットというのは、月まで届くような大ホームランという意味です。
そういえば、明治維新直前の小御所会議で議論紛糾したとき、西郷隆盛が岩倉具視に対して「短刀一本あれば片が付く」と恫喝して王政復古のクーデターが決まったという逸話もありますね。これだって正気の沙汰ではありませんでした。
そして21世紀、あなたが狂気じゃなくても、世界のどこかで、狂気に駆られてムーンショットを狙って24時間働き続けている人が居るのです。有給休暇なんてありません。寝ないで研究開発、寝ないで事業計画です。資金調達だって、まともな手段ではありません。なかば詐欺的な手法でお金を引っ張ってきて、会社を造ってしまい、アッという間にシェアを独占してしまいます。気が付いてからでは遅いのです。
※参考記事
狂犬カラニック
コメントを残す