ダイソーが銀座に来た意味

https://www.daiso-sangyo.co.jp/info/news/15363

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とうとう東京のデパート街の銀座にまで100円ショップが進出してきました。このニュースが意味するところをじっくり考えてみましょう。それはまあ、少し前のユニクロ銀座進出と似たような意味あいがあると思います。

ユニクロの場合はアパレルのユニクロ化が進行しましたが、ダイソーの場合は物販のダイソー化が進行することになりそうです。

「アマゾンされる」「アマゾン効果」という言葉もありますが、世の中全体のアマゾン化とも似ているかもしれません。このニュースは世の中全体の変化の一端を垣間見ることができるニュースなのです。

アマゾンが描く2022年の世界

つまり、何でもかんでも服はユニクロになってしまい、ネット通販ばかりになってしまったのと同じように、何でもかんでもリアル店舗は百均になってしまうということです。

なんでインフレの時代なのに100円ショップが流行るのでしょうか。それは、「少子高齢化」「生産性革命」「日本の衰退」が同時進行しているからに他なりません。革命の三乗、三重革命です。

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驚くべきことに最近は「ユニクロは高くて買えない」という意見も増えてきたのだそうです。その場合は、セカンドブランドの「GUジーユー」のお店に行けばよいのです。ジーユーの方がちょっとお安いのです。そのうち日本中のユニクロが無くなって、全部GUジーユーに変わるかもしれません。

Screenshot of www.gu-global.com

ですから、100円ショップもそのうち「高い」ということになるでしょう。50円ショップとか10円ショップが出来るかもしれません。デフレの極致ですが、生産性革命に限界はありません。限界費用ゼロまで続きます。少子高齢化が進行していきますから、相当にデフレ圧力が強くなっているのです。政府日銀も現代貨幣理論に従って負けずに貨幣を印刷するかもしれませんが。

円安とエネルギー価格の高騰で、デフレは終わったのではないかと思われるかもしれませんが、それは長期的な地球全体の変化からみれば瞬間的なノイズに過ぎないということになります。勿論法定通貨の発行は増え続けていますから、名目価格ではインフレするかもしれませんが、購買力平価でみれば、すべての物品の価格が下落し続けることになるのです。

※参考記事

ブックガイド

限界費用ゼロ


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