voyantphotonics

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ヴォヤントフォトニクスは、2018年4月にCEOのクリス・ファーとCTOのスティーブン・ミラーによって設立されたオンチップLIDARセンサーのスタートアップ企業です。

クリス・ファーはコーネル大学で博士号を取得し、その後、Voyantを設立する前の3年以上、コロンビア大学のリプソンナノフォトニクスグループの客員研究員でした。

スティーブン・ミラーはコーネル大学で電気およびコンピューターエンジニアリングの博士号を取得し、それ以来、ナノ光学センサー開発に従事しています。Voyantを共同設立する前は、コロンビア大学のリプソンナノフォトニクスグループの客員研究員でした。

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そのvoyantphotonicsがDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)などから430万ドル(約4.5億円)の研究費を獲得したと報じられています。ICチップの表面にLIDARセンサーを実装するための研究に助成金が付いたということです。写真にあるように、指先に載ってしまうような超小型SoCのLIDARセンサーです。

ちょっと信じられないのですが、記事には「光の位相を変えることで可動部品なしで広範囲を照射する」という表現もあります。可動部品なしで光の向きを変えるというのです。そんなこと本当にできるんでしょうか。できるとしたら革命的ですから、研究予算が付いたということなんでしょう。

LIDARは光を使ったレーダーですから、光を発射して対象物に当たって戻ってくるまでの時間を測定することにより対象物までの距離を測定し、眼前のリアルタイム3次元地図を生成することができる自動運転車(宅配ロボ)の最重要部品です。

SoCはシステムオンチップの略で、半導体チップ上に必要な部品を全部組み込んでしまう技術です。

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LIDARで使う光は、半導体レーザーを使うことができます。発光原理はLEDと同じpn接合です。

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先日、500ドルLIDARセンサーのluminar technologies の記事も御紹介致しましたが、このようにして、LIDARセンサーは驚くべきスピードで開発が進んでいます。それは、この部品の重要性に多くの人が気付き、意図的に研究を促進させているからです。それはちょうど真空管に代わる固体増幅素子を世界中で追い求めていたトランジスタ発明前夜1940年代の状況と似ています。青色LEDの発明とも似ていますね。「こういうものができたら凄い」と考えて世界中の研究者が日々徹夜で研究しているのです。それで、それが革命的に前進したときに、勿論ノーベル物理学賞の候補にもなるわけなんですね。100年後の小学生はLIDARセンサーの実用化に寄与した研究者をノーベル物理学賞受賞者として勉強しているかもしれません。

※参考記事

luminar technologies

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