変わる技術

榎本博明、50歳からのむなしさの心理学

こちらの本で、「このままで良いのか」と不安になる50歳の中年が変わるための心理学的な知見が紹介されています。もちろん、アラフィフの中年だけでなく、若者も老人も、ゲームチェンジの時代に合わせて自分を変えたいときに役立つ知識です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アンダーマイニング効果

https://en.wikipedia.org/wiki/Edward_L._Deci

https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_Lepper

アンダーマイニング効果は、心理学者エドワード・デシやマーク・レッパーらによって明らかにされた外発的動機付けが内発的動機付けに与える興味深い影響です。給料やボーナスや昇進など他者から与えられる外的報酬によって動機付けされた場合に、内的報酬が機能しなくなり、外的報酬なしには仕事のモチベーションが下がってしまうという心理メカニズムです。本当に楽しいことを見つけるためには社会的な報酬を無視して、自分自身が報酬なしでも楽しめるかどうかを基準に考える必要があるということでしょう。

糸井重里さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げた時の心情が「50歳なんてピッチピチです」というAERA2015年12月7日号の記事に記されていました。

「ワクワクすることがみつからない人には、ひとつだけアドバイスがある。『絶対にやりたくないことからは逃げる』と心に決めること。これは逆説でもあって、『絶対に』がつかない程度の、文句を言いながらやれることなら、逃げずにやり遂げろということ。そうしているうちにワクワクが見つかるから。」

我慢に我慢を重ねてサラリーマン的な滅私奉公を続けすぎていると、自分のやりたいことが分からなくなってしまうから、社会活動を継続しながらも、どうしても嫌なことから逃げ始めることによって、変化のきっかけを掴めるかも知れないということなんですね。今まで仕方ないと思ってやってきた仕事であっても、良く考えてみれば自分に合ってない、これはどうしても合わないという事柄が見つかれば、自ずと自分のワクワクも浮かび上がってくるということなんですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/フロー(心理学)

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミハイ・チクセントミハイ

ハンガリー出身の心理学者チクセントミハイが提唱する「フロー体験」もワクワク探しに役立ちそうです。遊びの性格を持つ何かをしているときこそ、人はワクワクしながら楽しめ、その活動に没頭できる。自分の能力を最高度に使って何かに挑戦しているとき、集中力が高まり、散漫さはなくなり、時間を忘れ、自意識も消滅し、そのことに深く没頭する。そのような状態を「フロー」というのだそうです。

自意識を消滅させて何かに没頭するというのは、東洋思想や仏教の座禅やヨガ修行にも通じる状態かもしれません。美しい景色に心を奪われて呆然としている状態もフローの一種かもしれません。そうであれば旅行に出掛けることも、フローを呼び込む試みと言えそうです。感動して呆然とするのですから、「今まで行ったことが無い場所」に行くべきでしょう。外国の世界遺産なども良いかも知れませんね。西洋人が東洋に憧れ、東洋人が西洋に憧れるのは、自然にフローを求めて旅行しているのかもしれません。

チクセントミハイによると、次のような活動がフロー体験のきっかけになり得ると言います。簡単に言えばこれは「趣味」ということになります。趣味の活動が大事なんですね。仕事だって、趣味のように取り組むと良いのかも知れません。

  • スキー、ボウリングなどのスポーツ
  • ガーデニング
  • 音楽鑑賞、合唱団で歌うこと
  • ご馳走を作ること
  • コンピューターのプログラムを作る
  • 踊ること
  • 本を読むこと
  • 勉強すること
  • 仕事をすること
  • 親しい友だちと語り合うこと
  • 親が赤ちゃんと遊ぶこと

ということは、親しい友だちとカラオケで歌うことや、親しい友だちとクラブで踊りながら歌うこともフローになり得るということですね(笑)。若者の無駄に見える活動も自分探しのためには意外に大事ということなんですね。親御さんはお子さんが遊び回っていても放置する勇気を持ちましょう。逆に遊び回っていない場合は「遊びに行け」と家を追い出した方が良いかも知れません。

※参考書籍

※アマゾン通販、フロー関連書籍

※参考記事

ゲームチェンジ

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