特定の人物を批判しているわけではございません。「日本を復活させるには〇〇しろ」みたいな主張全般を批判しているのです。そうじゃないでしょ、それは現状認識という出発点が間違ってるでしょ、ということです。それはこの本を読めば分かります。
終わってるのです。国連人口予測2019年より。
https://population.un.org/wpp/Publications/Files/WPP2019_Highlights.pdf
はい、オワコンです。例えば1945年8月15日が終戦記念日ですが、1945年8月16日に「日本が勝つには〇〇しろ」とか言ってたらアホじゃないか、ということになりますよね。それと同じ話なのです。
松江騒擾事件、通化事件など痛ましい事件もありました。明治維新の時には、西南戦争や佐賀の乱などの士族反乱もありました。これらの事件は、産業革命の時のラッダイト運動と同じ拒絶反応と言えそうです。新しい時代の変化を受け入れられず、昔のやり方を維持しようとして無理矢理に、昔に戻そうとする軋轢、巻き戻しなんですね。電子計算機が発明されたのに手計算を続けようとする行為にも似ています。自動車が発明されたのに馬車を使い続けようとしているのも同じです。
正しい対策は、デジタル敗戦を正しく認識することから始まります。焼野原を正視せよということです。負けを認めないと何も始まりません。
この本はマーケティングのプロによるマーケティングの塊りみたいな本です。日本の経済力は低下し続けていますが、若者の不満も減少し続けています。著者は今の日本に教養が必要だと述べています。それは結論を急がず自分の頭で考えることです。「なかなか答えが出ないプロセスを味わう」ことが大切です。
それにしても、国連人口予測を見るとインドとアフリカの未来は明るいですね。投資先は、インドとアフリカでしょうか。
※参考記事
ネオラッダイト
AI世界秩序(後半)
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