2015年サイガ大量死事件

デイビッドウォレスウェルズ、地球に住めなくなる日

今世紀末に気温が8度上昇して海水面が60m上昇するなど、衝撃的な内容ですが、最も衝撃を受けたのが14章「グローバル化する感染症」です。そこに、2015年5月の中央アジアにおけるレイヨウの仲間である絶滅危惧種サイガの大量死事件のことが紹介されていました。わずか数日で全個体の3分の2近くが死んでしまったというのです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Saiga_antelope

後日、その大量死の原因は、サイガの扁桃に常在しているパツスレラ・ムルトシダという細菌であることが判明したのです。普段は悪影響しない常在菌だけれども、気候変動により高温高湿度になると異常増殖し、サイガに出血性敗血症(病原菌血液内異常増殖の合併症)を引き起こすことが分かったのです。

つまり、気候変動は病原菌の病原性に致命的な影響を与え得るということです。それまで脅威ではなかった細菌やウイルスが、ある日突然人類を絶滅寸前に追い込む能力を獲得するかもしれないのです。サイガに起きたことがヒトに起きない保証はありませんし、新型コロナウイルスの流行だって、何らかの気候変動が引き金になっている可能性もあります。新型コロナウイルスは1918年のスペイン風邪以来の100年ぶりの感染症であると報道されますが、気候変動の影響であれば、このようなメガトン級の感染症が次から次へと人類を襲う可能性があるのです。数十年に一度の巨大台風や水害が頻発するのと同じように、気候変動が我々の日常生活の脅威になりつつあります。

21世紀の子供たちは、「シンギュラリティ革命」と同時に、「人口減少社会」と「地球温暖化」のふたつの問題に同時に対処していかなければなりません。産業革命であるシンギュラリティ革命には、科学技術の進歩「発明発見が起きるかどうか」という不確定な要素がありますが、人口問題と地球温暖化については、数値シミュレーションが良く適合するという性質があります。人口問題と地球温暖化問題では、予測が外れにくい性質があるのです。少子高齢化と温暖化は避けられないのです。社会学者や科学者がどんなに警告しても、大衆と政治を動かすことは不可能であることが証明され続けているからです。

21世紀に不動産を買うのであれば、海抜の高いところ(関東圏であれば武蔵野台地)に買うことを推奨いたします。また、平均気温の低い場所に買うことを推奨いたします。この50年で不動産価値について大きなゲームチェンジが起きることが予想されます。

※参考記事

棺型人口ピラミッド

南極の最高気温18.3度

SDGs

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